義務教育学校・根室歯舞学園　“半島の教育”一心に　コロナで１年半遅れの開校式

（学校 2021-11-12付）

石垣市長（右）から校旗を受け取る生徒

　【釧路発】根室市初の義務教育学校・歯舞学園（笹川義孝校長）で１０月上旬、１年半遅れの開校式典が行われた。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から延期していた式典に児童生徒１４２人と関係者が出席。笹川校長は「根室半島の義務教育を一心に担うことを自覚し、よりよい教育の在り方を求めていく」との決意を示した。

　同校の前身は、根室半島所在の４小学校と歯舞中学校を統合した歯舞小中学校だが、昨年４月、義務教育学校に移行。水産学習など地域に根差した学びなどを含め、連続性あるカリキュラムでの教育に力を注いでいる。

　式典は、ＰＴＡの歯舞学園開校事業協賛会（南出透会長）が中心となって準備を進め、児童生徒１４２人と関係者が出席した。

　石垣雅敏根室市長は式辞で「根室市の小中一貫教育をリードするモデル校として、日々の教育活動を深め、有為な人材を育ててほしい」と話し、代表の生徒に校旗を手渡した。

　児童生徒会長の工藤柑奈さん（８年）は「９年間の学校生活の中で絆を深め、高い意志をもって歯舞学園の歴史をつくり上げる」と誓いの言葉を述べた。

　笹川校長も「よりよい教育の在り方を求める」と、力強く決意を示していた。

(学校 2021-11-12付)