ニセコ町近藤小　学生受け入れ　複式授業　ポイント学ぶ　道教委　草の根教育実習システム

（学校 2021-11-26付）

複式学級での授業実践を行った

　【小樽発】ニセコ町立近藤小学校（古田統校長）は、道教委の草の根教育実習システムとして、学生１人を受け入れた。実習生は１０月下旬の５日間、古田校長による講話を聴講し、５・６年生複式学級での算数授業を実践。児童への指導方法などについて理解を深め、教職に対する思いを高めた。

　事業は、道教委が道教育大学をはじめとする道内の教員養成大学や市町村の地方創生部局と連携して、教員のやりがい再発見と地域の関係人口づくりを結ぶもの。特に、へき地・小規模校における草の根的な教育実習や、行事体験等を通したへき地校体験実習を積んだ学生の教員志願率向上に顕著な効果があるとして推進している。

　同校では、１０月下旬の５日間にわたり、道教育大学函館校４年の大類茄瑚さんを受け入れた。

　実習で大類さんは、古田校長から本年度の実習や学校の状況について説明を受けたほか、５・６年生の複式学級で各教科の学習支援と算数の授業実践を行った。また、「校務分掌とは」「近藤スタンダード（複式授業の在り方）」などについて、赤沼隆一教頭や担任教諭と懇談した。

　大類さんは、実習について「先生方の児童への深い愛情を感じることができた５日間だった」と話した。

　また、「複式学級を中心に授業参観や授業実践に取り組み、児童に指導する際の大切なポイントを学ぶことができた」と話し、教職に対する思いを深めた。

(学校 2021-11-26付)