建設業への理解深める　小樽未来創造高　現場見学会　福津組主催　意見交換も

（学校 2021-11-26付）

建設業の仕事について意見交換などを行った

　【小樽発】小樽未来創造高校（河田章宏校長）の生徒は１６日、古平町の建設業者・（株）福津組（福津隆範社長）による現場見学および意見交換会に参加した。建設システム科２年生２４人が２現場を訪問するとともに、仕事に関するディスカッションを通して、建設業への興味・関心を高めていた。

　若年層の建設業への理解を深め、建設業界への入職促進と職場定着を目指す厚生労働省の建設業若年者理解・定着促進事業（「つなぐ化」事業）として初めて行うもの。当日は福津組の岡田務専務取締役札幌支店長、福津宇基常務取締役、総務部・原田友美さんが来校した。

　最初に同社が施工する小樽開発建設部発注の「５号共和町共和除雪ステーション第１車庫新築」「５号共和町島付内川３号橋Ａ１橋台」の２現場を見学。鉄筋コンクリートのつくり方や工事概要、国道５号倶知安余市道路の役割などを伝えた。

　学校に戻ってからの意見交換で、生徒は４～５人の５グループに分かれて、「建設業はどんな仕事か」「建設業のイメージ」について議論。「人々の生活を支える仕事」「やりがいがある仕事」「朝早く休みがないイメージ」「事故やけがが多い」「上下関係が厳しい」などと付せんに書き、グループごとに発表した。

　「建設業を離職する理由」「建設業における理想の働き方」についても話し合い、「人間関係に悩む人がいるのでは」「肉体労働がきついのでは」などの理由から、「同年代や女性の多い職場がよい」「休憩場所の設備をよくしてほしい」「人の代わりに作業する機械」「休みをとりやすい環境」という要望が挙がった。

　岡田専務は労働環境等の改善を目指す建設業界の取組についてふれ「建設業全体でイメージを変えようと努力しているがＰＲ不足も感じている。建設業に携わる様々な仕事があるので、多くの人と接してやりたいことを見つけてほしい」と呼びかけた。

　福津常務は「倶知安余市道路ができることで流通や観光を含め、地域経済が盛り上がるなど建設業の仕事の価値を理解してほしい」と業界への興味・関心を高める取組を今後も進めていく考え。

(学校 2021-11-26付)