財務省・田岡大臣官房参事官が講話 変わる社会 一緒に支えて 財政問題切り口に遠隔授業(学校 2021-11-24付)
約30人が受講し、日本の将来を考えた
道高校遠隔授業配信センター(T―base、元紺谷尊広センター長)は12日、財務省大臣官房参事官(主計局)の田岡卓晃氏を講師に迎え、財政問題に関する外部講師連携授業を実施した。コロナ禍における国債依存度の上昇など日本の財政問題を解説。自動運転技術などの技術革新に伴い、今後の社会が大きく変化していくとし、「それぞれの分野で活躍し、社会を一緒に支えてほしい」と呼びかけた。
授業は、財務省の担当者との対話や思考力を問う入試の問題演習によって財政問題を深く理解し、自分たちの課題の一つとして認識することで、主権者意識を高めることがねらい。
豊富高校の2年生20人、南茅部高校の3年生9人の29人が受講した。
授業は田岡参事官のほか、代々木ゼミナール公民科の畠山創講師、T―base公民科の佐藤豊記教諭の3人で進行した。
田岡参事官は、日本の財政上の課題として、コロナ禍における国債依存度の上昇、社会保障関係費の増大などを説明。畠山講師は、消費税率の国際比較や国民負担率を解説した。生徒から、「社会保障費をまかなうために消費税は今後上がるのか」「ドイツでは公債が少ないが、なぜ日本は多いのか」「この先、日本は財政健全化できるのか」などの質問が挙がった。
田岡参事官は「最終的にどのような税を採用し、どの分野に予算を使うかなどは民主主義においては主権者としての国民の意見が反映される」と説明。今後、自動運転技術やスマート工場、スマート農業などが社会を変えていくとし、「未来に向けた投資にも多くの予算が充てられている。社会のそれぞれの分野で夢をもって活躍し、社会を一緒に支えてほしい」と話した。
佐藤教諭は、初の3人による授業配信を振り返り、「生徒の真剣なまなざしや姿勢を見て、実施して良かったと感じている。遠隔授業に駆けつけ、生徒に直接語りかけてくれた田岡参事官や畠山先生に感謝したい」と話していた。
T―baseでは今後も、社会の最先端で活躍する人材を活用した授業を実施することとしている。
(学校 2021-11-24付)
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