建設業への理解深める　小樽未来創造高　現場見学会

（学校 2021-11-22付）

３４人が小樽開建発注の３現場を回った

　【小樽発】小樽未来創造高校（河田章宏校長）は１０月下旬、小樽開発建設部と小樽建設協会の協力による工事現場見学会を開催した。建設システム科１年生３４人が参加。共和町や仁木町内の３現場を回り、建設業への興味・関心を高めた。

　将来の建設業の担い手となる生徒が工事現場を間近で見学し、建設業のもつ魅力と公共工事の必要性を学ぶもの。小樽開発建設部が小樽建設協会と連携して行っている。

　当日は、「国道５号共和町新稲穂トンネルＲ側共和工区」（飛鳥・中山ＪＶ施工）、「国道５号共和町共和除雪ステーション第１車庫新築」（（株）福津組施工）、「国道５号仁木町銀山大橋Ｐ５橋脚」（阿部建設（株）施工）の３現場を回った。

　うち、除雪ステーション車庫新築工事の現場では、福津組の大西剛現場代理人が工事概要を説明。国道の除雪・路面凍結対策活動の拠点となり、除雪作業の待機、車両基地を集約した施設であることを話し、建物の規模や工事の流れを解説した。

　建築と土木の違い、仕事内容についてもふれ、「週休２日制が徐々に浸透しており、ＩＣＴ化に伴う遠隔・機械化も進んでいる」「化粧台や着替え用の踏み台が付いた快適トイレなど、女性が働きやすい環境に整備されてきた」と伝えた。

　生徒からは「人数が必要な大変な工程は」などの質問が出されたほか、「今回の貴重な経験を今後の授業に生かしたい」といった感想もあった。

　同校の小助川英二教諭は「建設業への興味を深め、自身の将来についても考えてくれれば」と期待していた。

(学校 2021-11-22付)