道教委協力校・斜里知床ウトロ学校　ふるさとの魅力伝えよう　寺本教授が観光出前授業

（学校 2021-11-24付）

グループでキャッチコピーについて話し合った

　【網走発】道教委の道ふるさと教育・観光教育推進事業の協力校・斜里町立知床ウトロ学校（小野寺哲浩校長）で１２日、観光教育出前授業が行われた。玉川大学の寺本潔教授が来校し、６年生総合的な学習の時間の講師を担当。知床の魅力を伝えるキャッチコピーを考える活動などを展開した。

　同校は、生活科や総合的な学習の時間で「ふるさと知床学習」を展開し、世界自然遺産・知床をはじめとする地域の人々や産業、歴史などについて探究する活動を進めている。

　講師を務めた寺本教授は、道教委作成『観光教育ガイドブック』の監修、観光庁の初等中等教育における観光教育の推進に関する協議会委員など、観光教育にかかわる様々な活動に携わっている。

　出前授業では、「ウトロの観光を考えよう」をテーマに５年生（児童数９人）総合的な学習の時間を指導した。

　前半は、観光客に知床やウトロの楽しみ方を伝えるキャッチコピーを考える活動を展開。

　地域の観光資源や魅力を整理する「観光の花びら」を作成し、知床の自然、食べ物、建物・施設、歴史、生活・文化、イベント・祭りを確認した。

　その上で、「知床に観光に来たくなるようなキャッチコピーを考えよう」と呼びかけた。考え方として、「場所＋動詞で表すことで、自然と楽しみ方が出てくる」と助言した。

　児童たちは、グループに分かれ、話し合いながらキャッチコピーを考案。「知床海岸食堂で、海を見ながらおいしい海鮮丼を食べる」「知床五湖のきれいな風景をスケッチする」など、地域の魅力を伝える文章を考えた。

　後半は、「知床の自然を守りながら、観光の仕事も発展させるにはどうしたらいいのだろうか」をテーマに活動を展開。寺本教授が提示した９つの意見について、ペアで話し合って優先順位を考えさせた。

　また、日本女子大学の田部俊充教授が「ＳＤＧｓとウトロ」をテーマに、８年生総合的な学習の時間を指導した。

　このあと、寺本教授が「持続可能な観光と地域磨きを考え合う探究的な学び」と題して講演した。

(学校 2021-11-24付)