網走市学校ICT活用推進委員会 “どうしたら”の思考を 網走小で授業参観や実践発表
(学校 2021-11-26付)

網走市ICT活用推進委員会
ICTを活用した網走小の日常授業

 【網走発】網走市学校ICT活用推進委員会(委員長・大西篤東小学校長)は16日、網走小学校(吉田昌広校長)で第2回会議を開いた。推進委員や市教委関係者など約20人が出席。全学級の授業参観や実践発表などを通して、学校全体で組織的にICT活用に取り組む網走小の取組について理解を深め、各校での今後の実践につなげた。

 はじめに、1人1台端末を効果的に活用した網走小の全学級の授業を参観。

 1年生国語では、デジタル教科書を活用。2年生生活科や3年生総合的な学習の時間では、電子ホワイトボードGoogle Jamboardを活用して交流する場面を設定した。

 また、特別支援学級では、知的、情緒、肢体不自由の各学級をビデオ会議システムGoogle Meetでつないで活動を展開していた。

 授業後、網走小の齋藤廉教諭が同校におけるICT活用の取組について説明した。

 網走小では、ICTを「鉛筆、教科書、ノートのように当たり前に使える学習用具の一つにする」という目的意識をもち、活用を推進。子どもの学びの幅や質の充実、将来に必要なスキルの習得などにつなげることを目指している。

 ICT活用に関する業務は、特定の担当者や分掌のみで行わず、複数の分掌にまたがって進めている。

 例えば、総務部は市教委との連絡、保護者への文書発出など全体にかかわることを担当。研修部はミニ研修の実施や通信の発行など使い方にかかわること、文化部は台数やアカウントの管理、校内のルールづくりなど管理にかかわることを担っている。複数の分掌で分担・連携し、学校全体で取り組むことで「誰でもICTについて説明できるし、一人ひとりの業務負担の軽減にもつながる」と話した。

 各学年段階における具体的な実践例を紹介し、日常授業だけではなく、家庭学習やクラブ・児童会活動、学校評価アンケートなど様々な場面で効果的に活用していることを示した。

 本年度からの実践を通して、子どもたちの学びの質がより高まったり、自分たちの業務負担軽減にもつながったりすることを実感したという。「“~だからできない”ではなく、“どうしたらできるか”という思考が大事」と述べた。

 また、1年生から学年に応じて使い方を工夫し、「年間1000時間の授業の中で、学習ツールの一つとして端末を活用していくことが大切」と話した。

 このあと、参加者間での協議に移り、参観した授業の内容やICT活用に関する工夫、悩みなどを交流した。

 議事では、市教委担当者がブラウザのフィルタリング設定などについて説明した。

(学校 2021-11-26付)

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