3年度 道教育功績者表彰 太田氏ら10人に栄誉 道教委 表彰式は中止(道・道教委 2021-12-03付)
道教委は、令和3年度道教育功績者表彰の被表彰者を決定した。美唄市立美唄中学校の太田智子校長をはじめ、本道の教育の充実発展に寄与した10人が受賞の栄に浴した。=功績詳細は後日掲載=
表彰は昭和28年度から実施。本道の教育振興に功績のある教育職員その他の教育関係者を表彰しその功績に報い、教育の振興に寄与することが目的。今回で67回目を迎え、受賞者の総数は647人となった。
表彰式は、新型コロナウイルス感染症の状況などから開催しない。
受賞者はつぎのとおり。=敬称略=
▼太田智子(美唄市美唄中校長)
学習指導要領の円滑な実施、学力・職員の資質の向上、小中連携の強化に尽力。宮島沼を教材とした郷土学習を創り上げ、複式学級を有する小規模校で子どもに寄り添った個々の力を最大限に伸ばす複式教育に力を注いだ。
▼田尻勝敏(札幌東高校長)
地歴・公民科教育実践研究に努め、運動部活動の振興に取り組んだ。「天売学」など離島の特色を生かした取組や生徒の安全・体力向上のほか、ICTを活用した学習の推進をけん引し、コロナ禍では他校にも学びの保障の取組を提言した。
▼宮澤知(小樽市菁園中校長)
本道・在外教育施設で美術科を指導し、部活動の指導で優れた成果を収めた。学校の統廃合で閉校・開校業務に携わり、新設校では地域に密着した教育活動を展開。文部科学省の指定を受け小学校教科担任制の先進的な取組を実施し、NIE教育の実践校として新聞を活用した教育を展開した。
▼神成浩(新ひだか町静内中校長)
図工・美術教育を中心に地域の教育資源を活用した教育活動を展開。高山植物再生プロジェクトを教育課程に位置づけ、生徒の課題解決力、表現力の育成に成果を上げたほか、学習指導要領に対応した学校運営の改革と学校評価の工夫改善を重点に管内教育の充実・発展に尽力した。
▼〓山聡(七飯町大沼岳陽学校校長)
保健体育教育に尽力し「北海道の中学校における積雪寒冷期間前後の体力・運動能力」などの論文を発表。小規模校の特性を生かした教育に取り組んだ。義務教育学校設立へ地域と連携し、町内初の義務教育学校の運営開始に尽力した。
▼紺野元樹(比布町中央小校長)
子ども一人ひとりの学力向上や指導方法、指導体制の工夫改善、主体的で深い学びの実現に向けた授業改善、地域との連携による学校づくりに尽力。小中連携の取組を積極的に推進し、比布小・中学校を小中一貫校へと導くことで、義務教育学校開校への発展的な基盤を築いた。
▼小林爲五郎(旭川東高校長)
国語科教育の実践研究に努め、留萌市内の高校再編統合では強いリーダーシップを発揮。学科の異なる学校統合に力を尽くし、生徒の多様な学習ニーズや進路実現のカリキュラムを編成・実施。円滑な統合を行い、統合後にも校長としてその礎を確立した。
▼長尾真(留萌市留萌中校長)
一人ひとりの個性を生かし、互いに学ぶ授業づくりを心がけ、興味・関心を高める教科指導と学ぶ生徒全員が主役となる学級集団づくりを実践。教員の国語力の向上と成果の普及に努めた。教育課程編成の方向性を学校・家庭・地域で共有し、地域全体で学校改善に向かう協働体制を構築した。
▼吉瀬献策(帯広柏葉高校長)
国語科教員としての研究成果やキャリア教育・教育相談の実践を発表。道内各地の学校改革に尽力し、新しいタイプの高校や特色ある学校づくりのカリキュラム・マネジメントに取り組み、実践内容を道内外の研究会で発表するなど成果の普及に努めた。
▼伊藤晃一(釧路市共栄中校長)
釧路市の学校適応指導学級で授業支援を行い、生徒指導上の課題解決に尽力。釧路市教委では指導主事として市校長会・教頭会との橋渡し役を担い、フルブライト記念基金による日米教育委員会マスターティーチャープログラムの一環として米国の学校を訪問。共同研究を行った。
(道・道教委 2021-12-03付)
その他の記事( 道・道教委)
オホーツク局 生活習慣等定着研修会 多角的視点・感動の心を 子のよさ発見で釧路高専教授
【網走発】オホーツク教育局は11月27日、大空町立女満別小学校で子どもの望ましい生活習慣・学習習慣定着事業研修会を開いた。オホーツク東部地区PTA連合会(佐藤孝洋会長)の子育て研修会と共催...(2021-12-07) 全て読む
3年度小学校専科指導教員 107校増の398校に加配 道教委 児童理解等で効果
道教委は、札幌市を除く道内小学校における国の専科指導の加配状況をまとめた。本年度は5教科で前年度より107校多い延べ398校に加配。配置校からは児童の学習意欲の向上や学級担任の負担軽減によ...(2021-12-07) 全て読む
全国学力・学習状況調査 北海道版結果 管内別 第5回 日高 教頭会と連携し改善・充実 言語活動 質の向上を
【分析結果】 ▼小学校 ▽国語の授業で、「目的に応じて自分の考えとそれを支える理由との関係が分かるように書いたり、表現を工夫して書いたりしている」と回答した児童の割合や、「すべての書く問...(2021-12-07) 全て読む
道研連 冬季所員研修会 協働して学習評価を 評価の負担軽減とICT活用
道教育研究所連盟(=道研連、委員長・鈴木淳道立教育研究所長)は11月25日、冬季所員研修会をオンラインで開催した。「評価の負担軽減とICT活用の実際」をテーマに説明・協議。道立教育研究所の...(2021-12-06) 全て読む
全国学力・学習状況調査 北海道版結果 管内別 第4回 計画的に振り返り活動 胆振 家庭学習手引で共通理解
【分析結果】 ▼小学校 ▽管内の多くの小学校において、授業の中で目標を児童に示し、授業の最後に学習したことを振り返る活動を計画的に取り入れたことによって、算数の授業の内容はよく分かる児童...(2021-12-06) 全て読む
全国学力・学習状況調査 北海道版結果 管内別 第3回 積極的にICTで実践 後志 全教員が活用できる状態に
【分析結果】 ▼小学校 ▽管内の多くの小学校において、ICTの効果的な活用にかかる研修の機会を設定し、ICT機器を活用した実践を積極的に行ったことによって、「学校の中でコンピュータなどの...(2021-12-03) 全て読む
道の食育推進優良表彰 大樹高の森教諭が受賞 団体は洞爺湖町とうや小
道農政部は1日、第8回北海道食育推進優良活動表彰の受賞者を発表した。学校関係では、個人で大樹高校の森志美江教諭、団体で洞爺湖町立とうや小学校(山下文人校長)が受賞した。表彰式は17日にホテ...(2021-12-03) 全て読む
高校総体道実行委 高校生活動推進委 自由な発想で盛り上げて 5年度インターハイ成功へ
令和5年度全国高校総体北海道実行委員会(会長・鈴木直道知事)は11月29日、第1回北海道高校生活動推進委員会を開いた。オンラインで全道各地から生徒59人と教員62人が参加。役員選挙を行い、...(2021-12-03) 全て読む
第2回道私立学校審議会 まおい学びのさと小設置へ 諮問事項25件すべて承認
道私立学校審議会(本間裕邦会長)は11月30日、TKP札幌ビジネスセンターで第2回審議会を開き、まおい学びのさと小学校(長沼町)の設置計画など、25件の諮問事項をすべて承認した。 委員...(2021-12-02) 全て読む
【解説】10月末少年非行等概況 道警
道警本部は、ことし10月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、10月末時点で751人(うち女子は152人)。前年同期比で16人減少した。 刑法犯が621人(...(2021-12-01) 全て読む