道研連 冬季所員研修会 協働して学習評価を 評価の負担軽減とICT活用
(道・道教委 2021-12-06付)

 道教育研究所連盟(=道研連、委員長・鈴木淳道立教育研究所長)は11月25日、冬季所員研修会をオンラインで開催した。「評価の負担軽減とICT活用の実際」をテーマに説明・協議。道立教育研究所の浅部航太研究研修主事は評価ツールの作成分担など学習評価に教員が協働で取り組む重要性を指摘。情報処理教育センターの八重澤純一研究研修主事は、情報モラル教育のポイントを解説した。

 研修会は、7月に開催した夏季研修会のフォローアップとして実施したもの。教育研究所・センター所員等の学習評価とICT活用に関する理解を深め、今後の研修講座等の企画・運営に役立てることがねらい。

 道内の教育研究所・センターの所員ら約40人が参加した。

 はじめに、浅部研究研修主事が「妥当性・信頼性のある学習評価の在り方」と題して説明。評価基準と負担軽減のバランスを確保するため、指導要録の書式の簡略化や校務のICT化などの方策を示した。

 日々の授業では、「指導に生かす評価」「記録に残す評価」を区別化し、記録に残す評価場面を精選することが重要とし、学校全体や他校と連携して評価ツールの作成を分担するなど、教員同士の協働・共有の大切さを説いた。

 続いて、八重澤研究研修主事が「情報モラル教育の現状と指導の在り方」について説明。情報モラル教育のポイントとして、「内容」「方法」「時間」の3点を挙げ、「日常的に起こり得る事例を提示し自分ごととしてとらえるよう促すこと」など、指導の留意点を伝えた。

 さらに、道教委ICT教育推進課の佐藤公敏主査が「1人1台端末およびクラウドサービスの活用事例」について説明。ICT機器の活用方法が広がる中、今後、主体的・対話的で深い学びの視点に基づく授業改善が一層求められるとし、アナログとデジタルを併用した授業動画を紹介した。

 その上で、「無理なくできることから授業で活用する」「より効果的に活用する方法を教員間で共有する」ことが大切と呼びかけた。

(道・道教委 2021-12-06付)

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