【解説】学力調査　来年は４月１９日

（解説 2021-12-15付）

　文部科学省の設置する全国的な学力調査に関する専門家会議は、令和４年度全国学力・学習状況調査の実施要領案を示した。実施日は４年４月１９日（火）。児童生徒質問紙調査では、全体の約１割の小・中学校でオンライン調査を実施する予定。

　教科に関する調査は小・中学校で国語、算数・数学、理科の３教科。理科は３年に１度実施しており、平成２４年度（抽出調査）・２７・３０年度（しっ皆調査）に続き４度目となる。

　本年度は、オンラインによる児童生徒質問紙調査を国立大学附属学校１０８校（小５１校、中５７校）で試行したが、４年度は実施規模を拡大する。対象児童生徒数は小・中学校それぞれ約１０万人、合わせて約２０万人を予定。実施期間は４月１９～２８日で、日程を分散して行う。

　質問紙調査では理科、算数・数学、地域との連携、新学習指導要領に関する項目を重点的に盛り込むほか、ＧＩＧＡスクール構想の推進を踏まえてＩＣＴの活用状況に関連した項目を充実する。

　また、学校における新型コロナウイルス感染症への対応状況を把握・分析するため、コロナ禍の学校の対応や取組に関連する項目を盛り込む。質問項目数は児童生徒、学校の負担とならないよう精選し、３年度調査の項目数（児童生徒質問紙調査６９項目、学校質問紙調査１０２項目）より増えないようにする方針。

　なお、ことし７月にまとめた文科省の全国的な学力調査のＣＢＴ化検討ワーキンググループ最終まとめによると、児童生徒質問紙調査は６年度をめどにオンラインによる回答方式を全面導入。教科調査は端末操作の熟練の程度や実施体制の準備の観点を踏まえ、中学校で６年度、小学校で７年度から順次導入を図るとしている。

(解説 2021-12-15付)