【解説】来春高卒者内定　道内５７・４％

（解説 2021-12-24付）

　文部科学省は、令和４年３月高校卒業予定者の就職内定状況（１０月末現在）を公表した。来春卒業予定の高校生の就職内定率は７５・１％。うち本道は内定率５７・４％と沖縄県に次いで２番目に低かった。

　調査は、高校生の就職問題に適切な参考資料を得るために実施。対象は国公私立の高校生。なお、３年３月の新卒者は、新型コロナウイルス感染症の影響で選考・内定開始期日が変更されたことを踏まえ、調査時点を後ろ倒し１１月末に変更してまとめている。

　求人数は３６万８５２０人で前年１１月時点と比べ０・３％の減少。求職者数は１３万８３２８人で９・２％減少した。

　４年３月の新規高校卒業予定者数は１００万１１１１人。

　このうち、就職希望者は１４・８％に当たる１４万８７６１人となっている。

　就職内定者数は１１万１７８８８人で、内定率は７５・１％。前年１１月と比べ５・３ポイント減となった。男女別では男子が７６・３％、女子が７３・２％。

　学科別では、工業８７・４％、看護８３・６％、商業８０・０％福祉７８・２％、農業７６・９％、水産７６・３％、家庭７５・３％、情報７４・８％、総合学科７３・９％と続き、普通科は６１・６％だった。

　就職内定率が最も高かった都道府県は富山県で８８・２％で、三重県、愛知県、岐阜県と続く。

　一方、最も低い県は沖縄県で４７・７％。北海道、高知県、神奈川県、千葉県と続いた。

　道内の新規高校卒業予定者数は３万８７１９人。このうち、就職希望者は１９・２％に当たる７４４６人だった。

　就職内定者数は４２７５人で内定率は５７・４％。このうち、道内での就職内定率は５６・５％、道外では７２・８％となっている。

(解説 2021-12-24付)