文科省 学校施設標準見直し 内装の木質化を標準化 木材利用促進 4年度から(学校 2022-01-24付)
文部科学省は来年度、公立学校施設における内装の木質化を標準仕様に含めることを計画している。4年度予算案で必要な経費を措置。各自治体に対し、校舎の新築・増改築・改修を行う際に活用するなど、木材の利用に積極的に取り組むよう呼びかけている。
学校施設の木材の利用は快適な学習環境づくりに大きな効果が期待できるほか、地場産業の活性化や水源のかん養などの意義があることから、文科省は学校施設の木造化や内装の木質化など木材利用促進の施策を講じている。
また、2050年カーボンニュートラルに向けた脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律では、木材利用の促進による脱炭素社会の実現を新たな目的に設定している。
こうした状況を踏まえ文科省は、公立学校施設の標準的な仕様の一部見直しによる単価改定を計画。子どもたちが日常的に手を触れる部分は木質化することを新たに標準仕様に含めることを検討している。
文科省は18日付で各都道府県教委に通知を発出。今後の学校施設整備に当たり、学校や地域の実情を踏まえつつ、国庫補助を受けて新築・増改築・改修工事を実施する際に内装を木質化することや、地域材を利用した木造建物への特別加算を活用するなど木材の利用に積極的に取り組むよう求めている。
(学校 2022-01-24付)
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