校長室から ―未来育む札幌の学校― 逆境の中でも日々工夫 市立札幌清田高等学校(学校 2022-01-26付)
黒宮裕久校長
▼わが校の強み
「すべてのことに、なぜと問い、きわめ確かめる生徒であれ」「なにごとにも、なおもっと、と立ち向かう生徒であれ」等、昭和50年開校以来不易となっている4つの教育目標からも分かるように、昔から、次年度始まる新学習指導要領で求められる主体的な学びや課題探究的な学習に取り組んできた学校です。
また、平成17年開設のグローバルコースを中心に国際理解教育を推進し「Think globally,act locally」の考え方を身に付ける教育活動を日々行っています。
▼児童生徒の成長に向けて
安全・安心で笑顔あふれる環境の中で、校歌3番の歌詞「遠き空に 空はつづき 海はつづき 夢ははてなく」とあるように、若いうちから自分自身の成長に制限をかけることなく夢をあきらめないで、学習活動や部活動、特別活動などに全力で取り組んでほしいと願っています。
また、令和2年度から単位制高校となり、多様な進路に対応するため、魅力ある学校設定科目も準備しました。今まで以上に将来に目を向けていく環境は整っています。
▼授業づくりの工夫
札幌市の教育が目指す人間像「自立した札幌人」の育成を、本校の学校教育目標に即して実践しています。授業づくりにおいては課題探究的な授業を積極的に推進するよう、各教室設置のプロジェクターの利用も含めて、教員個々の持ち味を生かした教材開発を進めています。感染症対策の徹底から残念ながら「協働のアクティビティ」には制約を課さざるを得ませんが、そうした「逆境」の中でも可能な限り生徒の学びを深化しようと日々工夫を重ねています。
▼教職員への思い
本校は現在幸いにして若者からベテランまで幅広い年齢層の教員がバランスよく配置されています。そのため、若手はベテランから熟練のノウハウを学び、ベテランも若手から新しい時代の取組の刺激を受けながら教育活動の構築を進めることができます。
この年齢構成の強みを生かして、若手もベテランも遠慮せずに思う存分、自身の教科的専門性を十分に発揮した教育活動を実践してほしいと思います。教員自らが学ぶ姿勢が、生徒の学ぶ姿勢にも必ず刺激になります。
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オールイングリッシュでの授業風景
(学校 2022-01-26付)
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