道CLASS当別高4年度以降計画案 3年間通し段階的学習 地域知り、魅力伝え課題解決へ(学校 2022-01-21付)
道教委が本年度から3ヵ年で進める道CLASSプロジェクトの推進校・当別高校(宮本匠校長)は、4年度以降の事業計画案をまとめた。1年次「当別町を学ぶ・知る」、2年次「魅力を伝える」「課題を見つける」、3年次「課題解決方法を提案する」と、3年間を通して段階的に学習。来年度は2年生と新入生を対象に、総合的な探究の時間の中で活動に取り組む。事業の本格化に伴い、「当別高校魅力向上委員会(仮称)」を設置する。
事業は、地域と学校の連携・協働体制を整備し、活動を通じて、まち・ひと・しごとと学びのつながりづくりを図ることが目的。道央地区の推進校である当別高は、地域の企業や住民と連携し、「当別独自の持続可能な地域づくりの担い手の育成」を目標に掲げている。
事業開始となった本年度は、1年生を対象に歴史講話や認知症サポーター養成講座など、知識を得る機会を設けた。
来年度は2年生と新入生を対象に、総合的な探究の時間の中で、本格的に活動を開始する。全学年とも、4月から7月に8時間程度、8月から11月に10時間程度、11月から翌年2月に7時間程度の3段階に分けて取組を進める。町内小・中学校で実施している「当別みらい学」での学習内容を踏まえ、高校生としての視点を大切にした学びとなるよう、カリキュラムを編成する。
1年生は、当別町に興味・関心を持つことを主な目的として学習を進める。町に古くから伝わる郷土芸能・スズメ踊りの講習や歴史講話などから、地域の成り立ちや伝統文化を知り、町の魅力を発見する。このほか、SDGsの学習やキャリア教育学習会なども予定している。
2年生は、町の魅力発信をテーマに学習を展開。町民へのインタビューを通じて、地域の魅力だけでなく課題を見つけていく。また、町内中学生を招待し、学校祭や学校説明会などによって、おもてなしの方法を学ぶ。
再来年から着手する3年生の取組は、2年次に見つけた地域の課題をテーマに解決策を考える。町内の小・中学生や保護者、地域住民への発表も予定している。
◆魅力向上委設置へ
来年度からの事業本格実施に向けて、コア会議とプロジェクト推進会議を総括した当別高校魅力向上委員会(仮称)を設置し、活動を進める。
コア会議では学校や地域の課題を共有し、プロジェクトの方針などを審議する。構成員は学校評議員や町教委、町内中学校長などを想定しており、年3回ほどの実施を予定している。
プロジェクト推進会議は、地域との連携や魅力発信など、活動に応じたグループを設置し、それぞれで話し合う。各グループにリーダーを配置し、年6回のプロジェクトリーダー会議によって各活動の進ちょく状況を共有する。また、プロジェクト推進会議には中学生や高校生、大学生も関わる予定。
(学校 2022-01-21付)
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