藤学園と天使学園　６年度統合へ協議開始　カトリック教育の基盤強化

（関係団体 2022-01-31付）

　学校法人藤学園（永田淑子理事長）と学校法人天使学園（松岡健一理事長）は、６年度の法人統合へ協議を進めている。２６日に理事者などで構成する法人統合協議会を設置し協議を開始。統合後の法人名称は「藤」「天使」を含む方向で検討しているほか、天使大学、藤女子大学などの名称は存続する。

　藤学園は大正１４年に札幌藤高等女学校を開設後、幼稚園や高校、大学などを相次いで開設。現在、幼稚園５園、中学校１校、高校１校、大学１校の８校・園を設置している。

　天使学園の前身となる札幌天使女子厚生専門学校は昭和２２年に開設。看護師、管理栄養士、助産師、保健師などの専門職業人を育成し、平成２４年に修道会から経営を引き継ぎ、今日まで発展してきた。両学園いずれもカトリック精神に基づく教育を建学の理念として共有している。

　両学園は、カトリック教育機関としての将来にわたる維持・発展に向け、昨年から統合に向けた検討に着手した。カトリック教育継承のための基盤強化と将来の少子化などに備えるため、１９日に協議会設置の覚書を締結。法人統合の基本的事項を合意し、２６日に第１回法人統合協議会を開催し協議を開始した。

　基本的合意事項の内容をみると、法人統合の期日を６年４月１日とし、統合後の法人名称は「藤」「天使」を含むことを基本に検討するとした。

　統合後も両法人の設置校である天使大学、藤女子大学などの名称は存続。統合後の役員構成は、両法人の設置校を考慮し対等性が尊重されるよう検討する。

(関係団体 2022-01-31付)