芽室町教育研究所 めむろ未来学 4年度から取組本格化 年間等計画もとに地域探究
(関係団体 2022-02-01付)

 【帯広発】芽室町教育研究所(阿部立所長)は、小・中学校9年間における教科等横断的な学習を通して地域への理解と愛着を深める「めむろ未来学」について、4年度からの方向性をまとめた。本年度に全小・中学校で中学校区を基盤に作成した年間指導計画と単元計画をもとに、取組を本格化。地域の魅力を探究し、地域活性化のアイデアの提案や発信を通して、ふるさとめむろの未来を開く児童生徒を育成する。

 めむろ未来学は、町の未来を切り開く人材を育むため、小・中学校9年間における教科等横断的な学習の中で、探究・提案・発信型の活動に取り組むもの。

 「探究」では、物事を深く掘り下げながら課題を追究。「提案」では、児童生徒が相互に意見を交わし、追究した新たなアイデアをまとめる。「発信」では、持続可能なまちづくりのために町内外の様々な人々へ発信する。

 具体的には、地域をテーマにした各教科のカリキュラム構築や、町の基幹産業の農業について、JAめむろ等の協力による食農体験、町長や教育長をはじめ有識者による講話などを行い、地域理解を深める。

 2年度から3ヵ年計画として取組を開始。本年度はモデルプランを踏まえ、芽室小と芽室中、上美生小と上美生中、芽室南小と芽室中、芽室西小と芽室西中に分け、全小・中学校で中学校区を基盤に年間指導計画と単元計画を作成した。

 4年度はカリキュラムの実施状況を踏まえ、年間指導計画と単元計画を整理・統合する。

 芽室小と芽室中の単元計画をみると、小学校では総合的な学習の時間で3年「芽室遺産を調べよう」、4年「芽室PR大作戦」で探究・発信型の授業を実施。3・4・5年の道徳科「伝統文化の尊重」「国や郷土を愛する態度」を通じて地域の誇りや愛着を育む。

 中学校では、町長や教育長による講話を予定。3年の総合的な学習の時間では、学習の集大成として町の課題に対応した取組を提案し、地元の課題解決に資する人材の育成を図る。

 町教育研究所では、めむろ郷育・夢育応援団本部と学校運営協議会の協働によるコミュニティ・スクールを推進し、PTAへの周知と理解を図り体制を整備する方針。

(関係団体 2022-02-01付)

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