５委員会が成果等掲載　道高校長協会調査研究部が報告書

（関係団体 2022-01-31付）

　道高校長協会（廣田定憲会長）は、通巻５０号となる３年度調査研究部『研究報告書』を発刊した。調査研究部の５委員会による研究内容を掲載。喫緊の教育課題解決に向けて取り組んだ調査研究の内容や、成果・課題を集録している。

　同会は、道内の各高校長の学校経営や各校の教育活動の充実・発展につなげることを目的に、毎年１年間の研究内容を研究報告書としてまとめている。

　本年度報告書は、学校経営分科会の教育課程委員会、管理運営委員会の２委員会、教育課題分科会の生徒指導委員会、進路指導委員会、高大接続小委員会の３委員会の調査研究の概要、成果や課題などを集録。

　教育課程委員会は、主題「未来を創り出す力を育む教育課程の研究～学習指導要領完全実施に向けた現状と課題」のもと、２年間の調査研究を推進。生徒の資質・能力の育成やスクール・ポリシー策定に果たす役割の考察や、スクールポリシーの具現化に取り組む名寄高校など５校の事例を掲載している。

　管理運営委員会は、スクール・ミッションの再定義、企業・地域や大学等が求めている人材像などを調査・考察。他都府県の取組状況の調査をもとに本道における課題を取り上げている。

　生徒指導委員会は、スクールロイヤー、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーなど外部専門機関との連携、コロナ禍における生徒指導上の困難さや工夫して対応した事例を掲載。

　進路指導委員会は、コロナ禍における就職指導の実態や工夫、経済団体との連携、総合的な探究の時間の工夫やキャリア・パスポートの活用などキャリア教育の在り方の研究を示した。

　高大接続小委員会は、大学入学共通テストなど３点に関する校長アンケート結果を取り上げ、新しい入試への先進的な取組を実践している旭川北高校、知内高校、別海高校、紋別高校の事例を紹介している。

(関係団体 2022-01-31付)