マイスターハイスクール運営委
(道・道教委 2022-02-02付)

第3回マイスターハイスクール運営委員会
生徒たちが授業での発見や進路への思いを発表した

 道教委は1月28日、第3回マイスター・ハイスクール運営委員会をオンライン開催した。静内農業高校(佐藤裕二校長)の生徒が産業界と連携した1年間の学習内容を報告。佐藤校長による事業目標の成果報告を行い、倉本博史教育長は成功体験を重ねて生徒の自信を高めていくよう期待した。

 マイスター・ハイスクール事業は、産業界と専門高校が一体となって地域の持続可能な成長をけん引する最先端の職業人育成システムの構築を目指す文部科学省の新規事業。道内では静内農業高校が研究指定校となり、3ヵ年計画で軽種馬、野菜生産や食品加工などに関する様々な取組を実施している。

 運営委員会には、企業、大学、法人、行政の関係者委員13人のほか、同校の生徒たちが参加した。

 はじめに、生産科学科(園芸コースと馬コース)、食品科学科の生徒たちが1年間の学習内容を報告。授業で得た発見や気づき、進路に向けた思いを伝えた。

 新ひだか町の育成牧場に就職予定の小嶋咲子さんは、競走馬の視察や乗馬実習、専門家によるアドバイスなど充実した実習を経験できたと語り、「機会があれば海外で競走馬に携わる仕事に就き、そこで得た知識・技術を馬産地日高に普及させ、馬産業を支えていきたい」と抱負を述べた。

 続いて、佐藤校長が事業目標の結果・評価を表すアンケート結果を報告。来年度はテーマ「挑戦」のもと、デュアル派遣実習とプロジェクト学習の改善・充実を重点に取組を進める考えを示した。

 最後に、事業評価について委員が検証・評価。「様々な経験を経て自己研鑚を重ね、将来への進路意識を高めている」などと評価した。

 倉本教育長は、事業開始から1年で学習意欲をはじめとする生徒の資質・能力が大きく向上していることを評価。アンケートに反映されない個々の生徒を見取る丁寧な指導を引き続き求めたほか、成功体験を重ねて生徒の自信を高めるよう呼び掛けた。

 委員長を務める新ひだか町の大野克之町長は、3年間の取組を経た生徒の今後の変容に大きく期待。地域に貢献する学校の取組を周知する仕組みを検討していることを伝えた。

(道・道教委 2022-02-02付)

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