6団体1個人が栄誉に 空知局 3年度管内教育実践表彰(道・道教委 2022-02-02付)
栗山小学校
【岩見沢発】空知教育局は、3年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育では、栗山町立栗山小学校、岩見沢市立中央小学校、滝川市立滝川第二小学校、砂川市立砂川中学校、滝川高校全日制、滝川市立滝川第二小学校の大山勝己教諭が受賞。社会教育では、上砂川町郷土芸能保存会が栄誉に輝いた。藤村誠局長が受賞団体等を訪れ、表彰状を授与する予定。
受賞者・団体の功績概要はつぎのとおり。
=敬称略=
◆学校教育
▼栗山町立栗山小学校(長谷川道彦校長)=国語科における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の推進
明治31年5月に開校し、くじけない子、りはつな子、やさしい子、まっすぐな子を学校教育目標に掲げ、研修部が中心となり、全教員が一体となった授業実践の推進に大きな成果を上げている。
特に、3年度文部科学省の教育課程実践検証協力校事業として、文科省教科調査官を招き校内研修を実施し、国語科における主体的・対話的で深い学びの実現に向け、単元構成、課題設定および見通しと振り返り等の改善に向けた組織的・継続的な取組が高く評価されている。
また、3年度全国学力・学習状況調査においては、同校が国語科における指導の重点としている「言葉の特徴や使い方に関する事項」の領域において、全国の平均正答率を上回るなど、学力向上に成果の見られる取組として称賛されている。
▼岩見沢市立中央小学校(喜多慎治校長)=子どもが輝く岩見沢の教育づくりを基盤とした子どもと創る授業づくりの実践
明治40年4月に開校し、「ともに学び 自他の良さや成長が実感できる中央の子」を目指す子ども像に掲げ、子ども一人ひとりの自己肯定感を高める教育活動を意図的・計画的に推進し、子どもと創る授業づくりに、大きな成果を上げている。
特に、2年度から岩見沢市教育研究所の授業づくり研究指定校となり、教えて考えさせる授業スタイルを基盤とした子どもと創る授業づくりのパイロット校として、子どもが主体となる授業づくりの実現に向け、学校全体で組織的な取組を推進し、市内はもとより管内に広く成果を発信する取組が高く評価されている。
また、校長のリーダーシップのもと、教職員がやりがいや働きがいを感じることができる校内体制や協働体制を整備する取組は、教職員個々の内発的意欲を高めた教育活動の取組として称賛されている。
▼滝川市立滝川第二小学校(髙原直樹校長)=思考ツールおよびICTの効果的な活用による児童のプログラミング的思考の育成
明治23年12月に開校し、じょうぶな子、考える子、やりぬく子、思いやりのある子を学校教育目標に掲げ、研修部が中心となり、全教員の協力体制のもと、同校独自のICT体系表に沿った授業実践の推進において、大きな成果を上げている。
特に、元年度からプログラミング教育事業の指定校として、思考を具現化し、学びを深めることができる児童の育成を目指し実践を積み重ね、授業公開、近隣校への指導助言など、管内のプログラミング教育の充実・発展に貢献し、継続的な取組が高く評価されている。
また、地域の企業と連携した体験活動の推進や学校だよりによる家庭への情報発信、家庭および地域を対象とした授業公開など、家庭・地域と連携した取組や積極的な情報発信は、地域と歩む教育活動として称賛されている。
▼砂川市立砂川中学校(國行宏昭校長)=道実践的安全教育モデル構築事業における交通安全教育の推進
平成7年4月に開校し、進んで学び、確かな力で創意工夫する生徒、自他を尊重し、豊かな心で協力する生徒、心身をきたえ、ねばり強く行動する生徒を学校教育目標に掲げ、交通安全教育の実践において、大きな成果を上げている。
特に、同校を拠点校とした市の中核教員によるワーキンググループで交通安全教育を推進し、交通安全に関わる公開授業の実施などによって、生徒の交通安全に関わる意識の向上が図られるなど、市内はもとより管内における交通安全教育の模範となる取組が高く評価されている。
また、家庭や地域と連携した通学路安全マップの作成や、定期的な交通安全街頭指導を実施したり、砂川市通学路交通安全推進会議における通学路点検を行ったりするなど、地域と連携した交通安全教育の取組として称賛されている。
▼滝川高校(古川栄一校長)全日制=SSH事業を軸とした地域との連携による教育活動の推進および持続可能な社会を築く資質と能力を備えた科学技術系人材を育成する協働・共創カリキュラムに基づく探究的活動の実践
持続可能な社会を築く資質と能力を備えた科学技術系人材を育成する協働・共創カリキュラムの開発・実践や課題研究の推進、観察・実験等を通じた体験的・問題解決的な学習等を推進するとともに、保護者や地域住民、地域企業等からの支援を受け、地域ぐるみで理数教育を行う体制の構築に成果を上げている。
特に、地域の人的・物的教育資源を積極的に活用し、地域社会や保護者等からの理解や協力を得た取組は高く評価されている。
また、同校が取り組む探究的活動の実践内容やその成果を、管内はもとより全道および全国に様々な機会を通じて発信するとともに、今後も、管内唯一のSSH指定校として、地域や全道の小・中・高校における課題研究をリードし、これらの学校と大学や企業等とを接続する機能を担う中核校としての役割を果たそうとする姿勢は称賛に値する。
▼大山勝己(滝川市立滝川第二小学校教諭)=体力向上に向けた体育科教員の実践と成果の普及
滝川市立滝川第二小の体育専科教員として、体育科の授業において、運動に関わる動作や判断等を可視化するためにICT端末を活用するなど、児童の体力向上に向けた授業改善の推進において、大きな成果を上げている。
特に、統一された指導過程での授業展開や新体力テストの結果分析に基づいた児童の運動習慣の定着に向けた取組などによって、教員個々の指導力が向上するとともに、3年度の新体力テストにおいて、全学年の体力合計点が向上するなど、体力向上に向けた継続的な取組が高く評価されている。
また、学校だよりや体育専科通信を活用した積極的な情報発信や空知教育局ユーチューブチャンネル「学んDeそらち」における体力向上に向けた研修動画の作成は、管内における体力向上に資する取組として称賛されている。
◆社会教育
▼上砂川町郷土芸能保存会=伝統芸能による継続的な社会教育活動の推進
昭和53年に設立して以来、43年間にわたって、郷土芸能の継承に尽力し、毎年、上砂川神社例大祭を中心に活動を継続するとともに、舞の新たな創作や研鑚に努め、多くの町民に親しまれている。
小中学生はもとより、中学卒業後も活動に参加する子どもがいるなど、年代を超えた交流につながっているほか、獅子神楽が住民の共通体験となり、住民同士のつながりを強める地域活動としても高く評価されている。
また、子どもたちが稽古を通して成長する喜びや成果の発表による達成感を享受するとともに、脈々と受け継がれてきた伝統芸能を保存・継承することで、郷土に親しみと誇りを持つなど、郷土愛を育む社会教育活動として称賛されている。
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中央小学校
滝川第二小学校
砂川中学校
滝川高校
滝川第二小・大山勝己教諭
上砂川町郷土芸能保存会
(道・道教委 2022-02-02付)
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