道教委・道警　連携強化へ新研修　非行防止教室等を充実　１３０校教員や警官対象に講義

（道・道教委 2022-02-01付）

　道教委と道警は３日、学校と警察の連携強化に向けた研修会をオンラインで初開催する。道内の公立学校約１３０校の教員と道警の各方面本部・警察署の警察官が参加する予定。教職員と警察官向けの講義をそれぞれ実施するほか、効果的な非行防止教室の開催に向け協議する。

　本道の非行少年の数は平成１６年度をピークに減少傾向にある一方、大麻乱用による犯罪少年が増加しているほか、子どものスマートフォン所持率の上昇に伴いネットトラブルや性的被害の危険性が高まっている。

　道警による校内放送を活用した非行および犯罪被害防止教室の２年度実施校数は５５０校となり、前年度から約２倍に増加。一方、警察官が学校を訪問して行う非行防止教室の開催回数は減少傾向にあり、学校・警察間の一層の連携が求められている。

　このため道教委と道警は、両者の相互派遣による人材ネットワークを活用し、学校と警察の連携強化に向けた連携研修会の開催を計画。非行防止教室などのより効果的な取組の推進、学校と警察の相互連携の一層の充実を図る。

　当日、道内の小・中学校、高校、特別支援学校１３０校の教員と道警の各方面本部・警察署の警察官が参加する予定。

　児童生徒の問題行動や少年非行の現状・課題について説明したあと、教職員・警察官向けの講義をそれぞれ実施。非行防止教室の開催目的や学校の要望の把握、両者の連携について理解を深める。１４管内別の意見交流も行い、効果的な非行防止教室の開催へ協議する。

　道警から派遣されている道教委生徒指導・学校安全課の金子芳生課長補佐は「非行防止など子どもたちの安全を守る共通の目的をあらためて確認し、一層の連携強化につなげることができれば」と研修の成果に期待する。

(道・道教委 2022-02-01付)