斜里高 地方創生政策コンテスト 地元応援で道経産局長賞 3年連続受賞の快挙達成
(道・道教委 2022-01-28付)

斜里高・地方創生政策コンテスト受賞
アイデアの企画に取り組んだ生徒たち(前段)

 【網走発】斜里高校(赤津博久校長)は、内閣府地方創生推進室主催の地方創生☆政策アイデアコンテスト2021で北海道経済産業局長賞に輝いた。同コンテストでの受賞は3年連続の快挙。観光ビジネスの授業を選択する3年生6人が「コロナチャンス!高校生が伝える地元の魅力」と題した取組を企画した。20日、道経済産業局の前田尚久総務企画部長ら3人が来校し、生徒たちと懇談した。

 コンテストは、地域経済分析システム(RESAS)による分析などを活用し、地域の現状・課題を解決する政策アイデアを募集するもの。

 同校では、観光ビジネスを選択する生徒たちが「コロナチャンス!高校生が伝える地元の魅力」と題した取組を応募。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、斜里町内の観光業、小売業などが打撃を受けている。その打開策として、同様の課題を抱える道内・外の高校と連携し、遠隔地取引物産販売会を実施。地域の小売業の販路拡大に一役買った。

 具体的には、浦河高校の文化祭にビデオ通話ツールを使って参加し、町の名産品などを販売した。また、高知県立佐川高校、浦河高と合同の販売会を斜里町内で開催。佐川高、浦河高の生徒がリモートで参加した。

 また、高校生目線で知床の観光地をまとめたアプリを開発。コロナ終息後を見据え、観光客の利便性の向上、知床の魅力を知ってもらうことを目指した。

 道経済産業局長賞の受賞に当たり、前田部長らが来校。「地域の状況を踏まえて課題設定をしている。解決策についても独創性があり、高校生でなければできないような、自分たちの強みを生かした面白いアイデアだった」とあらためて評価した。

 生徒たちの懇談で、前田部長は「アイデアはどうやって出すのか」と質問。遠藤ゆららさんは「もともと地域の特産品の販売会を他校と合同で行っていて、地域から好評だった。地域の魅力を伝えることを含めたいと思いながらみんなで話し合った」と答えた。

 また、「自作アプリの開発には、かなりの手間がかかったのでは」との問いに対し、新藤遥佑さんは「アプリ開発は、外部の専門家の指導を受けながら、時間をかけて行った」と述べた。

 最後に、前田部長は「今回の受賞をつぎのステップとして、さらに挑戦を続けてほしい」などと呼びかけた。

(道・道教委 2022-01-28付)

その他の記事( 道・道教委)

各機関の調整役配置へ 厚労省 ヤングケアラー支援強化

 厚生労働省は4年度、ヤングケアラー支援体制強化事業の創設を計画している。関係機関や民間支援団体の調整役を担うヤングケアラーコーディネーターを新たに配置。実態調査や研修、オンラインサロン等の...

(2022-02-01)  全て読む

道教委・道警 連携強化へ新研修 非行防止教室等を充実 130校教員や警官対象に講義

 道教委と道警は3日、学校と警察の連携強化に向けた研修会をオンラインで初開催する。道内の公立学校約130校の教員と道警の各方面本部・警察署の警察官が参加する予定。教職員と警察官向けの講義をそ...

(2022-02-01)  全て読む

国立大学協会が入選基本方針決定 共通テスト「情報」追加 6年度から6教科8科目に

 国立大学協会(会長・永田恭介筑波大学長)は、1月28日の総会で6年度(7年度入学者選抜)以降に実施する入学者選抜制度の基本方針を決定した。6年度に実施する入学者選抜から、全ての国立大学が一...

(2022-02-01)  全て読む

全国学力・学習状況調査 全ての児童生徒が、全国平均+10へ 宗谷教育局と管内市町村教委が学力向上へ連携 子どもの未来保障の実現を 必要な資質・能力を「今」、確実に

全学力・豊富小  【稚内発】宗谷教育局は、2年度から管内市町村教委と連携し「全国学力・学習状況調査で、全ての児童生徒が、全国平均+10ポイント」を目標に掲げている。目標実現のための学校経営の充実や教員の資質...

(2022-01-31)  全て読む

道教委 授業改善チーム全道研 映像版実践資料を作成 2月末~3月末に動画配信

道教委学力向上推進全道研修会  道教委は26日、本年度学力向上推進事業授業改善推進チーム全道研修会を開催した。授業改善推進チームが作成した「指導と評価の一体化」「1人1台端末の活用」を目指した授業改善の映像版実践資料(動...

(2022-01-31)  全て読む

安全教育実践事例 新たに生命の教育 道教委

 道教委は、3年度の安全教育実践事例集をまとめた。  生活安全・交通安全・災害安全など、小・中学校、高校20校の取組を掲載。今回、新たに現代的課題として関係機関と連携した生命の安全教育を取...

(2022-01-28)  全て読む

部活動地域移行に向け方策検討 施設管理委託を提案 スポーツ庁 兼職兼業例周知を

 スポーツ庁は26日、運動部活動の地域移行に関する検討会議(第3回)を開いた。スポーツ組織・団体への支援や人材確保の方策について検討。休日の学校体育施設の管理に当たっては、学校の負担となるこ...

(2022-01-28)  全て読む

職場体験通し魅力発信を 道教委 幼児教育推進協議会 保育者確保へ実習内容見直しも

 道教委は26日、第3回道幼児教育推進協議会をオンライン開催した。道幼児教育振興基本方針改訂案の構成や目標指標のイメージを示し、委員が意見。保育者の人材確保に向けては、中学生や高校生を対象に...

(2022-01-28)  全て読む

渡島局が教育功労者表彰状伝達 支えてくれた人に感謝 七飯大沼岳陽・楢山校長

渡島局道教育功績者表彰伝達式  【函館発】渡島教育局は25日、道教育功労者表彰を受賞した七飯町立大沼岳陽学校の楢山聡校長に対する表彰状伝達式を同校で執り行った。谷垣朗局長が同校を訪れ、表彰状を贈呈。楢山校長は受賞について...

(2022-01-28)  全て読む

ネイパル森等 道南遺跡ガイド養成 地域発展へ魅力発信 森高生が環状列石等紹介

ネイパル森、森高校縄文ガイド育成事業  【函館発】ネイパル森と森町教委が先行実施している人材育成事業「道南遺跡ガイド養成事業」の取組が本格化している。21日、森高校(藤村学校長)で日本史を履修している3年生18人が同校でガイドの...

(2022-01-28)  全て読む