道労働局 12月末新規高卒者求職 内定率微増 87・4%に 未内定者25%減726人
(国 2022-02-24付)

 道労働局は、4年3月新規高校卒業者の職業紹介状況(3年12月末現在)をまとめた。求職者数は前年同月比8・5%減の5748人、道内求人数は1・8%増の1万6204人で、就職内定率は87・4%となり、2・8ポイント上昇した。

新規高校卒業者にかかる選考開始・採用内定開始日は例年9月16日だが、新型コロナウイルス感染症の流行によって昨年は10月16日に変更されたため、道労働局は「就職内定者数、内定率、未内定者数の前年同月との単純比較は難しい」と注意を促している。

4年3月新規高校卒業者の12月末現在の求職者数は8・5%減の5748人。男子は3198人で8・1%減、女子は2550人で9・0%減。

道内求人数は1・8%増の1万6204人。産業別では、製造業が7・9%、建設業が5・9%、宿泊業・飲食サービス業が5・7%上回った。一方、生活関連サービス業・娯楽業は20・6%の大幅減。卸売業・小売業は7・8%減少している。

 地域別では、浦河が32・4%の大幅増。北見が17・7%増、千歳が15・5%増など。全道20地域のうち、14地域で上回った。

 道内求人倍率は2・82倍で、0・29ポイント上回った。

 就職内定者数は、5・5%少ない5022人。男女別では、男子は2821人で5・4%減、女子は2201人で5・5%減となった。

 地域別では、室蘭が13・7%減、函館が12・5%減、札幌圏が8・4%減など。全道20地域のうち14地域で下回った。

 就職内定率は87・4%で、2・8ポイント上昇。男女別では、男子は88・2%で2・5ポイント、女子は86・3%で3・1ポイント上回った。

 未内定者は726人で25・1%減少。

 男女別では、男子は377人で24・1%減。女子は349人で、26・1%減となった。

 未内定者のうち道内での就職を希望している生徒は712人で、98・1%となっている。

 未内定者への支援については、1人でも多く卒業までに内定を得られるよう、ハローワークでは、未内定者に「就職をあきらめさせない」ため、高校から未内定者名簿の提供を受け、就職支援ナビゲーターが電話

等によってハローワークへ誘導し、担当者制によるきめ細かな個別支援を実施している。

また、道、道教委との連携によって、未内定者の保護者に対して「ハローワークの利用勧奨」「正社員とフリーターの違い」などを内容とした啓発文を高校経由で配布。

さらに、就職活動の長期化や内定が得られないことによる心理的負担を軽減するため、ケアが必要な生徒に対して、新卒応援ハローワークの臨床心理士による心理的ケアを行っている。

(国 2022-02-24付)

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