檜山教頭会　第３回理事研修会　自校・他校と情報共有を　檜山局の加賀指導監講話

（関係団体 2022-03-08付）

　【函館発】檜山教頭会（越前秀一会長）は４日、オンラインで本年度第３回理事研修会を開いた。会員１３人が参加。檜山教育局の加賀重仁義務教育指導監が「学校教育の充実について」と題して講話。管内教育の振興に向け、学校経営における重点事項などを説明し、自校の教職員や他校と積極的な情報共有を図るよう呼びかけた。

　開会に当たり越前会長があいさつ。新型コロナウイルス感染症の流行について触れ「教頭会の絆を強固とするために、活発な意見交換を図ってほしい」と呼びかけた。

　来賓として、檜山校長会の福井順一副会長が祝辞。コロナ禍において学校と町教委の対応が一層求められているとし「校長と教頭の連携強化もこれまで以上に重要となっている」と強調。後継者育成と働き方改革の２点について「新しい視点で学校運営を今一度見つめ直し、取り組んでほしい。情報共有を積極的に図り、管内の教育推進に努めてほしい」と呼びかけた。

　講話では加賀義務教育指導監が「学校教育の充実について」と題して、今後教育に求められる視点やコロナ禍における活動の注意点を解説した。

　オンライン学習における注意点として、臨時休業時は出席日数として換算しないため、授業時数としないことを確認。特例の授業と位置づけた場合は指導要録に記すこととし、自校の教育課程の適切な編成を行うよう助言した。

　また、新型コロナウイルス感染症に関する通知の取り扱いについて「教職員への理解促進に向け、各校で伝え方に関して情報共有することが望ましい」と述べた。

　今後求められる教育活動について「子ども自身が考える力を義務教育で基礎を培うことが重要」と強調。全ての子どもが自己実現を図り、多様性を基本に考えることのできる教育活動の支援を期待した。

　学校評価や学校経営方針については「各校の目標に応じて質問項目を考慮したり、教職員との対話を通して目指す資質・能力の実現に向けた方策について共有したりしてほしい」と呼びかけた。

　教頭会の活動の発展に向け「檜山の熱心な教育に触れ、教育観が鍛えられた。教頭会は教育を変える大きな存在。各校で情報共有を積極的に図り、大胆に取り組んでほしい」とエールを送った。

　このあと、本年度の事業総括や次年度の活動計画について協議した。

(関係団体 2022-03-08付)