札幌市教委　１人１台端末活用指針　好事例掲載へ改訂作業　不登校生支援など　今月公開

（札幌市 2022-03-09付）

　札幌市教委は、１人１台端末活用のガイドラインの改訂作業を進めている。これまでの内容に加え、市立学校の学習やクラブ活動で端末を活用した実践事例のほか、不登校児童生徒への具体的な支援の事例の掲載を予定している。改訂作業終了後、今月中に市立学校等へ配布するとともに市教委のホームページで公開する。

　ガイドラインは、１人１台端末を学習ツールとして活用するための可能性を整理し、より効果的に端末を活用することで課題探究的な学習を取り入れた授業づくりを促進し、学ぶ力の育成の一層の充実に向けて策定したもの。

　今回の改訂は市立学校における１人１台端末の整備完了に伴い、各校で端末を活用した取組状況を踏まえ、成果と課題の整理などを目的としている。

　主な改訂内容は、クロームブックで使用可能なアプリケーション別での学習活動のほか、デジタル教科書の使用、クラブ活動における端末活用の実践事例の追加を予定している。

　また、不登校の児童生徒に対する端末を使用した具体的な支援方法も掲載する。

　このほか、学級閉鎖等の緊急時外にも可能になった端末の持ち帰りについての説明などを追記していく。

　新たなガイドラインは今月中に完成する予定。完成後、市立学校等に通知・配布するとともに、市教委のホームページで公開する。

(札幌市 2022-03-09付)