静内農高 マイスター・ハイスクール ICTで農業が変わる スマートグラス活用法学ぶ(学校 2022-03-11付)
【苫小牧発】静内農業高校(佐藤裕二校長)は8日、同校でスマート農業をテーマとした講演会を開いた。文部科学省から指定を受けているマイスター・ハイスクール事業の一環。1・2年生約80人が参加し外部講師の講話を通じてICTで変わる農業の未来を学んだ。
同校は生産科学科、食品科学科の2科体制で競走馬の生産・育成や野菜の生産・加工等のスペシャリスト育成を目指している。3年度からは3ヵ年計画のマイスター・ハイスクール事業を推進。石屋製菓(株)、ヤフー(株)など多くの有名企業と連携して最先端の職業人材育成システム構築に取り組んでいる。
今回の講演会は、その一環として(株)NTTドコモ北海道支社の秋山紗永さんを講師に招いた。同支社のICTビジネスデザイン担当としてスマート農業導入に携わってきた秋山さんの講話を聴講した。
秋山さんはスマート農業の定義、導入事例などを説明。ICT技術の導入で農業の課題となっている人手不足に対抗できることを示した。また、メガネ型端末「スマートグラス」のデモンストレーションも実施。撮影したリアルタイムの映像を会場のスクリーンに映し、ICT技術の一端を体感させた。
このあと生徒たちはスマートグラスの活用方法についてグループ協議。代表生徒が「小学生に厩舎の様子を見せたら興味を持ってもらえるのでは」「大勢で馬を見に行くとストレスになるので有効活用できそう」などと発表した。
秋山さんは今後も技術が発展し実現可能なことが増えていくことに触れ「現在の農業を受け入れるだけでなく、どんなことができるかを考えてほしい」とメッセージを送った。
最後に生徒代表が謝辞を述べ「大変勉強になった。未来を考える力を身に付けるため今後も学んでいきたい」と抱負を述べた。
9日にも同事業に基づく特別講義を実施。食品科学科2年生24人が(株)北海道博報堂クリエイティブ・プランニング局の長岡晋一郎局長からマーケティングのためのアイデア整理法や地域密着型の商品開発などについて学んだ。
(学校 2022-03-11付)
その他の記事( 学校)
北竜真竜小と北竜中 除菌装置の寄贈受ける 町内建設企業が地域貢献
【岩見沢発】北竜町立真竜小学校(小玉剛校長)と北竜町立北竜中学校(松縄義道校長)は2日、町内の建設企業・塩見建設=から空気消臭除菌装置の寄贈を受けた。同社の地域貢献の一環で、越田光行社長の...(2022-03-18) 全て読む
北海学園大 地域研究マップ開発 人口等データ「見える化」 6月正式公開 まちづくりの参考に
北海学園大学開発研究所(西村宣彦所長)は、道内人口の現状や将来予測などのデータと大学が行った地域研究の成果を「見える化」するインターネットマップの開発を進めている。自治体関係者らが地域の実...(2022-03-16) 全て読む
第5回NITS大賞受賞活動 小樽高支が優秀賞に 個人輝く学校づくり推進
教職員支援機構(NITS)は、第5回NITS大賞の受賞活動を決定した。道内からは小樽高等支援学校(松浦孝寿校長)の活動「一人一人が輝くのであたたかい学校~キャッチフレーズでつながる生徒と教...(2022-03-15) 全て読む
札幌工科専門学校が卒業式 技術者として貢献を 48人 晴れの門出祝う
道内唯一の土木系専門学校である学校法人常松学園(常松哲理事長)札幌工科専門学校(三上敬司校長)は11日、札幌サンプラザコンサートホールで第40回卒業証書授与式を挙行し、48人の晴れの門出を...(2022-03-15) 全て読む
雄武高 町支援で全生徒・教員に端末 日常授業等での活用進む 教職員の働き方改革にも寄与
【網走発】4年度から道立高校で1人1台端末の活用が始まる。その動きに先立ち、雄武高校(佐々木光明校長)は3年1月から、町の支援を受けて全校生徒・教員分のアイパッドを整備。1人1台端末を活用...(2022-03-14) 全て読む
端末持ち帰り学習 好事例③ 羅臼知床未来中 一方通行から双方向型へ 全授業の常時配信体制確立
【釧路発】羅臼町立知床未来中学校(滝泰英校長)は、全ての授業を遠隔で配信する「未来中常時オンラインシステム」を確立し、新型コロナウイルス感染症の影響で登校できない生徒や不登校、入院中の生徒...(2022-03-11) 全て読む
常磐公園の未来像提案 附属旭川小4年が今津市長に 調査・イベント企画など
【旭川発】道教育大学附属旭川小学校(南部正人校長)は2月中旬、「私たちが考える常磐公園の未来の姿」をオンラインで今津寛介旭川市長に提案する発表会を開いた。児童は外部講師や市民らと共に考えて...(2022-03-11) 全て読む
端末持ち帰り学習 好事例② 岩見沢南小 学習意欲向上など成果 実証実験や子主体の授業など
【岩見沢発】岩見沢市立南小学校(菅原伸介校長)は、ICTを効果的に活用し、学習効果を高める授業づくりに取り組んでいる。昨年秋には端末の持ち帰りの実証実験を行い、学習意欲の向上などの成果を確...(2022-03-10) 全て読む
ネイパル森、森高、森中、砂原中 絵本『茅部栗物語』制作 伝説もとに地域知る機会に
【函館発】ネイパル森と森高校(藤村学校長)、森町立森中学校(石川宏司校長)、砂原中学校(小林智晴校長)からなる『茅部栗物語』絵本化プロジェクト実行委員会が制作した絵本が完成した。2月28日...(2022-03-10) 全て読む
帯広三条高 CLASSプロジェクト 解決策 生徒の手で実現を 第2回コンソーシアム会議
【帯広発】帯広三条高校(合浦英則校長)は2月下旬、道CLASSプロジェクトにおける第2回探究コンソーシアム会議をオンライン開催した。本年度の取組における成果と課題などを説明。協力者たちと次...(2022-03-09) 全て読む