札幌工科専門学校が卒業式 技術者として貢献を 48人 晴れの門出祝う(学校 2022-03-15付)
壇上で証書を受け取る卒業生
道内唯一の土木系専門学校である学校法人常松学園(常松哲理事長)札幌工科専門学校(三上敬司校長)は11日、札幌サンプラザコンサートホールで第40回卒業証書授与式を挙行し、48人の晴れの門出を祝った。
同校は測量士、土木施工管理技士など多くの資格を卒業と同時または有利な条件で取得できる。また、技術者不足に悩む建設業界に対し、企業が社員を同校に委託生として入学させると、学費の一部を免除する企業委託制度も実施し、積極的な人材育成に尽力している。
本年度の卒業生は、環境土木工学科14人、造園緑地科1人、測量情報科15人、環境土木・造園施工管理科18人の計48人。全卒業生のうち企業委託生が32人で7割近くを占めた。開発局への就職決定者は4人、道庁へは2人。
来賓や保護者、企業関係者が見守る中、卒業生代表に三上校長が卒業証書を授与。各種資格の認定証や、日本測量協会会長賞などの賞状の授与も行われた。
式辞で三上校長は「コロナ禍の中で勉強だけでなく、忍耐を学んだ。この経験は今後の人生に必ず役に立つことを確信している」と述べ、今後の活躍に期待を寄せた。
続いて来賓祝辞。開発局の橋本幸局長、道建設部の関俊一技監らが登壇。橋本局長は「災害時にいち早く現場に入り被害状況を確認し、応急復旧を考えるのも我々の仕事。これからは官民一体となって一緒に社会を守り、社会を育てていこう」と激励した。
関技監は「前向きにチャレンジし様々な経験を積み重ね、それぞれの場所で大いに活躍してほしい」とエールを送った。
最後に、卒業生を代表し環境土木工学科の加藤雄星さんがあいさつ。「札幌工科専門学校の卒業生としての誇りを持ち、技術者として社会に貢献できるよう頑張りたい」と決意を述べた。
卒業生たちは4月から開発局や道などの官公庁や建設会社、コンサルなどで技術者としての一歩を踏み出す。
(学校 2022-03-15付)
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