4月 札幌学院大心理学部等が新札幌キャンパスに移転 地域に開かれた新たな知の拠点に 心理学的支援できる人材養成へ(学校 2022-03-22付)
まちづくりの拠点となる新札幌キャンパス
江別、新札幌の2キャンパス体制が始動した札幌学院大学(河西邦人学長)は心理学部、大学院臨床心理学研究科、心理臨床センターを4月から新札幌キャンパスに移転する。新さっぽろ駅周辺地区での新キャンパス開設から1年。経済経営学部の新設に続き、地域に開かれた新たな知の拠点が加わる。
心理学部臨床心理学科は定員120人。医療、福祉、教育といった幅広いジャンルの専門家がそろっていることが特長の一つで、何より大切にしていることが4年間、心理学部で学んだ学生に社会で活きる実力を付けること。心理学の知識に基づく「心理コミュニケーション力」や「心理的援助スキル」、問題を発見し、適切なリサーチプランのもと採取したデータを正しく分析して結論を導く「調査研究力」などの力は、公認心理師をはじめとする心理職はもちろんのこと、一般企業や行政など、あらゆる組織や人間関係の中で欠かせない能力。課外カリキュラムも取り入れつつ、卒業時に「私は〇〇ができます!」と胸を張れる教育プログラムを構築する。
同学部では、国家資格である公認心理師と精神保健福祉士の受験資格取得に対応したカリキュラムを展開。生態心理学や会話分析に基づく認知科学にも力を入れ、心理学的支援ができる人材を養成するとともに、多様な未来を開拓する若者たちのプラットホームでありたいと願い、様々な活動を開始している。
その他課外活動と連携した「ステルスカリキュラム」を設置。たとえば「公務員心理職・福祉職の受験勉強会」、児童臨床の基盤づくりとしての「保育士試験勉強会」、他大学を含め大学院進学をサポートする「大学院受験勉強会」などのほか、卒論相当の研究を3年次で実行し、学会発表を目指す「卒論ファストトラック」は、1年次から参加できる。
大学院臨床心理学研究科では、公認心理師と臨床心理士の受験資格に必要なカリキュラムを展開。
認知行動療法、精神分析、アートセラピーなどの背景理論、身体や芸術、遊戯、言語といった多彩な角度からのアプローチ、それらを支える基礎学問を系統的に幅広く学べる科目を配置している。
心理臨床センターは1995年に開設し、長きにわたって心理・教育的な問題で困っている人たちの相談に応じている。また、心理支援に関する専門職を育成する教育機関になっている。
「多様なこと・ひと・もの(diversity)」との「協働(collaboration)」というコンセプトのもと、社会に開かれた学び「オープン・エデュケーション(open education)」を実践する場として誕生した新札幌キャンパス。
地域に開かれた知の拠点として、市民への開放を予定している図書館やカフェテリア、遊歩道などを備えた新キャンパスでは、利便性が良いという立地条件を生かし公開講座や市民向け教育事業にも取り組んでいる。
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市民にも開放を予定している図書館
(学校 2022-03-22付)
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