ニーズ応える　学習環境を整備　

（札幌市 2022-03-16付）

　公立夜間中学「札幌市立星友館中学校」における学びに困りのある人への支援について質疑が行われた。

　市教委は、昨年３月に策定した基本方針に基づき、４月に道内初の公立夜間中学として星友館中を開校する。

　入学予定者は７１人で、外国籍や外国にルーツのある人が６人いるなど、多様な人が入学する予定となっている。

　開校に当たり、生徒一人ひとりの学ぶ目的や目標、習熟度、日本語の習得状況などが異なることから６つのコースを設定。所属する学年に関わりなく、自分の学びの状況に合ったコースを選択できるよう配慮する。

　市教委の相沢克明学校教育部長は、小学校段階からの学びを希望している人が多いことを踏まえ「５つのコースで小学校の学習内容から始めるとともに、小学校での指導経験のある人を含め、教員を手厚く配置するなど、より多様なニーズに応える学習環境を整備していく」と答弁した。

　また「希望する生徒がいつでも相談できる体制を整えるとともに、自ら相談を申し出ることが難しい生徒がいることから、教員による全ての生徒を対象とした教育相談を年間に５回実施することで定期的に生徒の不安や困りに耳を傾けていく」との考えを表明。

　スクールカウンセラーについては、週２回来校するよう工夫し、生徒が相談したいときに速やかにカウンセリングを受けることが可能となるような体制を整備するとした。

　しのだ江里子委員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

(札幌市 2022-03-16付)