【解説】指標の関連授業、大学98%(解説 2022-04-05付)
道教委は、道における教員育成指標に関するアンケート調査分析をまとめた。育成指標に関連する授業科目があると回答した大学の割合は98・1%となり、概ね関連するカリキュラムを実施していることが分かった。一方、中学・高校・特別支援学校教諭の「外国語教育」に関しては7~8割となっている。
道における教員育成指標は平成29年度に策定。本道教育を担う人材を育成するため、教員養成を担う大学関係者と採用や研修を担う教育委員会等が一貫性をもって取り組む基本姿勢を示している。
調査は、道内の教員養成大学が実施したアンケート調査を詳細に分析し、今後の取組の充実に向けた方向性を明らかにすることがねらい。各大学が自学の教育課程と育成指標の各項目との関係を評価した。39大学中、38大学から回答を得た。
結果をみると、育成指標に関し「重点的に育成する授業科目がある」「育成する授業科目がある」「関係する授業科目がある」と回答した大学の割合は98・1%。
一方、取得免許別の専門性の観点に基づきカリキュラムや講義を実施している大学の割合は小学校、養護教諭、栄養教諭で100%となったものの「外国語教育」に関しては中学で78・6%、高校で75・8%、特別支援学校で86・7%だった。特に外国語の免許を取得できる教育課程を有していない大学で評価が低い。
自己評価の高い大学の取組をみると、育成指標をグループワークや選考検査の面接指導で活用するなど育成指標の内容に基づき講義内容を工夫している。このため道教委は、今後道内育成指標活用の好事例の提供や一層の周知を図る出前講座の拡充、解説動画の文字バーコードを記載した資料「教員育成指標活用ガイド」の一層の周知を図っていくとしている。
(解説 2022-04-05付)
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