【解説】日本語指導必要な子、約6万人
(解説 2022-04-01付)

 文部科学省は、日本語指導が必要な児童生徒の受け入れ状況等に関する3年度調査結果(速報値)をまとめた。日本語指導が必要な全国の児童生徒数は平成30年度と比べ14・1%増の5万8353人。道内では24・2%増の241人と増加している。

 調査は、公立小・中学校・高校等における日本語指導が必要な児童生徒の教育の改善充実に資することが目的。調査時点は3年5月1日、調査対象は都道府県・市町村教委計1788教委。

 日本語指導が必要な外国籍の児童生徒は16・9%増の4万7627人、日本語指導が必要な日本国籍の児童生徒は3・4%増の1万726人だった。

 小・中学校等で特別の教育課程による日本語指導を受けている割合をみると、外国籍の児童生徒が12・7ポイント増の73・5%、日本国籍の児童生徒が10・3ポイント増の67・6%といずれも増加した。

 外国籍の児童生徒の使用言語はポルトガル語が25・1%と4分の1を占め、中国語、フィリピノ語などと続く。日本国籍の児童生徒は日本語が29・0%、フィリピノ語が21・4%、中国語が17・5%などとなった。

 今回初めて調査した中学生の高校等への進学率は89・9%で、日本の全中学生の99・2%と比べて低いことが分かった。

 中退率は4・1ポイント減の5・5%と改善したものの、全高校生の中退率の1・0%と比べると依然として高い。

 大学進学率は9・7ポイント増の51・9%と改善しているが、全高校生の73・4%と比べて低かった。

 非正規就職率は1・0ポイント減の39・0%で、全高校生の3・3%と比べ大きな差がある。

 進学・就職をしていない割合は4・8ポイント減の13・4%で、全高校生の4・8%を大きく上回った。

(解説 2022-04-01付)

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