道教委と道Ｐ連が懇談会　ＩＣＴ　積極的活用を　部活動改革は子ども第一で

（関係団体 2022-07-22付）

　道教委と道ＰＴＡ連合会（菊川哲平会長）は１６日、ホテルポールスター札幌で教育懇談会を開いた。道教委の各課担当者が１人１台端末の活用や新型コロナウイルス感染症対策などの施策を説明。道Ｐ連の出席者からは、ＩＣＴの積極的な活用やランドセルの重さ対策、子どもを第一とした休日部活動の地域移行を求める声が上がった。

　道教委各課の担当者が担当施策を説明し、質疑応答や意見交換を行うもの。

　道Ｐ連の役員、理事、道教委各課の担当者合わせて約２０人が参加した。

　開会に当たり道Ｐ連の菊川会長は「５年、１０年先の子どもたちのため何が残せるのかを考えなくてはならない」と呼びかけ、より良い学校や地域づくりの実現へ意見を求めた。

　続いて道教委各課の担当者が所管事項を説明。義務教育課の森田靖史課長補佐は、１人１台端末をはじめとするＩＣＴを活用した授業実践について紹介し、学習指導員など支援人材の確保に協力を呼びかけた。

　出席者からは、ＩＣＴの活用や学びの保障について地域や教員間で差が生じることを懸念する声が上がり「端末の持ち帰りができない地域もある。積極的に活用してほしい」と要望。

　マスク着脱に関しては「熱中症のリスクも理解するが、第７波の到来もあり学校現場で混乱が生じるのでは」「恥ずかしさを感じてマスクを外せない子どもも多い。帰りの会でマスクを外す時間を設けるなど慣れさせては」と意見。マスク着用の基本的な考え方を示す道教委のリーフレットについて「とても分かりやすいので、もっと周知してほしい」と求めた。

　端末の導入に伴いランドセルが重くなっていると懸念する声もあり、担当課からは「児童生徒の状況を踏まえ負担のかからない指導をすることが重要。教育委員会や学校の好事例を集め、解決案を示したい」と回答した。

　休日の部活動の地域移行に関しては、受け皿となる団体や指導者の質の確保、家庭への負担増加などを心配する声も。「“子どもたちのため”というベースを見失わないようにしてほしい」「心身の成長を担保できる制度を」と要望した。

(関係団体 2022-07-22付)