十勝管内小中教頭会と帯広市教頭会　自走する組織づくりを　学校経営研で十勝局幹部講話

（関係団体 2022-08-24付）

管内小・中学校の教頭約１２０人が出席

　【帯広発】十勝管内小中学校教頭会（小副川浩会長）と帯広市教頭会（武田真会長）は７月下旬、芽室町中央公民館で学校経営研修会を開いた。管内小・中学校の教頭約１２０人が参加。十勝教育局の北川慎太郎次長による情報提供、伊藤道彦義務教育指導監による講話を通して、学校運営上の今日的な諸課題等に関して研鑚を積んだ。

　開会に当たり、小副川会長は、変化の激しい社会の中で、教育現場の課題が多岐に渡ることを示唆。「学校運営の要を担う教頭職の見識と感性が問われる」とし、校長の意志に沿って職務を遂行することの重要性を伝えた。

　続いて、十勝局の北川次長が「十勝を飛び出すとそこに」と題して情報提供。管内では親しみの少ない水産教育・乗船教育に関して、目的や育成する資質・能力を説いた。道内の水産高校３校の特色や学習内容を解説し、「子どもたちの興味・関心に沿い、様々な経験を通して自分らしい生き方を見つけることが大切」とキャリア教育の視点につなげた。

　全体講話では、十勝局の伊藤義務教育指導監が講師を務めた。

　伊藤指導監は、社会情勢や時代の変容に伴い、組織の在り方を変化させていく必要性があることを指摘した。心理的安全性が担保されたチームを構築するため、①話しやすさ②助け合い③挑戦④新規歓迎―の４点を望ましい行動に挙げ「始められることから挑戦してほしい」と呼びかけた。

　また、新学習指導要領の方向性や教育改革の動向など、今日的な教育課題を解説。「人は指示命令で動くのではなく、状況の理解と納得で動く」という「状況の法則」に触れ、自走する組織づくりの重要性を説いた。

(関係団体 2022-08-24付)