十勝小・中校長会　教育研究大会　子の成長の歴史に責任を　地域性生かした学校経営探る

（関係団体 2022-08-26付）

会員約８０人が出席した

　【帯広発】十勝小・中校長会（長江教貴会長）は８月上旬、十勝幕別温泉グランヴィリオホテルで第５４回教育研究大会を開いた。会員約８０人が参加。分科会や講演を通して、十勝の地域性を生かした学校経営の在り方を目指し見識を深めた。

　同会は、研究主題「ふるさとを愛し、ともに新たな時代を切り拓く子どもを育む小・中学校教育の推進」を掲げ、２年度から３ヵ年計画で第１８次教育研究を推進している。

　内容は①組織運営②教育課程③危機管理―の３領域。最終年度となる本年度は、地域と共にある学校づくり、豊かな心を育むカリキュラム・マネジメント、いじめ・不登校等への対応・未然防止を課題としている。

　開会に当たり、長江会長があいさつ。「会員一人ひとりが１校を預かる最高責任者であることの自覚に立ち、“子どもの成長の歴史に責任を負う”という本会実践指標を念頭に置いて」と呼びかけ、自校の教育課題と十勝の子どもたちの未来につながる大会となるよう期待を寄せた。

　続いて、十勝教育局の新山知邦局長が登壇し、組織的・計画的に研究に取り組む同会への謝意を伝えた。

　管内教育委員会連絡協議会の加賀学会長は「的確かつ柔軟な対応が校長に求められている」とし、教委連として支援を続けていくことを述べた。

　全体会では、陸別町立陸別小学校の阿部昌己校長が研修部として研究「心身ともに健やかな子どもを育む教育活動の充実における校長の役割と指導性～十勝の特性を生かした経営ビジョンの明確化」について発表した。

　コロナ禍による運動習慣や生活習慣への影響に着目し、豊かなスポーツライフの実現、健康を保持増進しようとする意識の醸成に視点に置き研究を進めたことを報告。９月に開かれる道小学校長会教育研究旭川大会での提言発表を予定している。

　このあと、各分科会で話題提供。また、（有）十勝しんむら牧場の新村浩隆代表が「楽しいを仕事に～農業の価値創造と持続可能な経営づくり」と題して講演した。

(関係団体 2022-08-26付)