十勝管内中高特連絡協が研究協　すべきこと考える機会に　企業関係者講演や提言発表

（関係団体 2022-09-27付）

約６０人が出席した

　【帯広発】十勝管内中学校・高校・特別支援学校連絡協議会（須藤克志会長）は９月上旬、幕別町百年記念ホールで研究協議会を開いた。管内各校の校長ら約６０人が出席。講演や提言発表を通して、管内教育の発展に向けて研鑚を積んだ。

　開会に当たり、須藤会長があいさつ。「新たな価値観を持って教育を進めることが求められている」とし「発達段階に応じて協力体制を築き、十勝の教育を発展させるため、今すべきことを考える機会にしたい」と述べた。

　十勝教育局の新山知邦局長は、多様で複雑な教育課題に向けて研究を進める同会に謝意を伝え「各種事業や研修等によって支援していきたい」と話した。

　続いて、インターステラテクノロジズ（株）の植松千春社長室長、ＳＰＡＣＥ　ＣＯＴＡＮ（株）の小田切義憲ＣＥＯが講演。民間企業によるロケット開発の軌跡をたどり、国内外の宇宙産業について解説した。

　出席者から、宇宙開発事業に求められる人材について質問が上がると、植松室長は「自分で学び、自分で考え動く人材。自由に情報を得られる時代だからこそ、現代の子どもたちには実践的な教育事業やプログラムなどを積極的に調べ、参加してみてほしい」と答えた。

　また、学生時代を振り返って現在に生きている学びを問われると「特定の教科ではなく、各教科を適切に学ぶことの大切さを実感している。部活動によって集中力が高まったように思う」と伝えた。

　このあと、生徒指導、進路指導、学習指導の３分科会を実施。帯広市立第五中学校の髙橋譲校長、幕別町立札内東中学校の横山一仁校長、帯広北高校の辻野裕義校長が提言発表した。

(関係団体 2022-09-27付)