子に未来へ飛躍する力を 道へき・複連が胆振大会
(関係団体 2022-09-28付)

全道引地複式研究大会
現地とライブ配信を併せたハイブリット形式で実施(クリックすると拡大表示されます)

 【室蘭発】道へき地・複式研究連盟(温泉敏委員長)は14日から2日間、第71回全道へき地複式教育研究大会胆振大会を開催した。現地参加とライブ配信のハイブリット形式で実施。研究主題「主体的・協働的に学び、ふるさとへの誇りと愛着をもった人間性豊かな子どもの育成~児童一人一人が仲間とつながり、地域とともに“生きる力”を伸ばす学校・学級経営と学習指導の充実を目指して」、大会スローガン「産業豊かな多様性の満ちた胆振の地からこどもたちに未来へ飛躍する力を」のもと、3つの分散会、4会場における公開授業を実施し、へき地・複式教育の充実に向け、各校の実践成果を発信した。

 同大会は、全国へき地教育研究連盟5ヵ年研究推進計画の研究主題および道へき地・複式教育研究連盟5ヵ年研究推進計画の研究主題を踏まえて、胆振地区におけるへき地教育実践をもとに、北海道ブロックにおけるへき地教育の研究成果を交流するとともに、へき地教育の今日的課題について研究協議し、へき地教育の充実を図ることを開催趣旨としている。

 71回目となる今回は、コロナ禍の影響によって実施できなかった第70回大会の記念講演を合わせて実施。開催に当たっては、現地参加に加えてライブ配信を行うハイブリット形式で行った。

 14日に洞爺湖文化センターで行われた開会式で温泉委員長は「これまでは“プレ大会”“本大会”と実施してきたが今回から“ファーストステージ”“ファイナルステージ”と称して2年連続の大会運営となる」と述べ「胆振大会はその基礎を築く重要な大会と位置付けられる」と強調した。

 続いて、文部科学省初等中等教育局教育課程課の石田有記教育課程企画室長が「新学習指導要領の確実な実施とへき地複式教育に期待すること」をテーマに講演を行った。

 このあと行われた分散会では、浜中町立浜中小学校の郡山美帆教諭、石狩市立浜益小学校の吉弘文人教諭、栗山町立継立小学校の土谷直樹校長が長期研究推進計画に基づく実践研究について提言した。

 2日目には、洞爺湖町立とうや小学校、伊達市立大滝徳舜瞥学校、白老町立虎杖小学校、苫小牧市立樽前小学校の4校が公開授業を行った。

 各分散会の概要はつぎのとおり。

▼分散会=(学校・学級経営)

▽発表題=第1課題・自ら学び、心身ともに健康で、完成豊かな子どもの育成~夢を求め人に学び里に生きる

▽提言者=浜中町立浜中小・郡山美帆教諭

▽概要

・地域環境や地域の方から学び、心を耕し、ふるさとを愛する気持ちを育てていくための教育課程の工夫

・小規模校児童の長所を伸ばしつつ、可能な限り課題の解消を図ることを目的とした、町内他校との交流学習の様子について

▼分散会=(学習指導①)

▽発表題=第6課題・新たな学びを創造する思考力・判断力・表現力の育成~各教科等の目標を実現するための言語活動の充実を通して

▽提言者=石狩市立浜益小・吉弘文人教諭

▽概要

・主体的で対話的な学びを創造する思考力・判断力・表現力を育成するために、各教科等の目標を実現させる言語活動の充実を図った指導過程の改善と工夫、その成果について

▼分散会=(学習指導②)

▽発表題=第5課題・主体的に学び、互いに高め合う子どもの育成~ICT機器等を活用し、交流することで学びを深める指導の工夫

▽提言者=栗山町立継立小・土谷直樹校長

▽概要

・コミュニケーション力・人間力等の育成

・教科指導(個に応じた指導)の充実に関わり、少人数であることを強みとした1人1台端末の効果的活用および少人数指導の弱みを強みに変えられる教員の資質向上を目指した研修等

(関係団体 2022-09-28付)

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