北中英研 北見高栄中で研究大会 伝え合う言語活動探究 朝日大・亀谷教授講演など(関係団体 2022-09-28付)
授業では、パフォーマンステストに向けて練習を行った
【網走発】道中学校英語教育研究会(北中英研、木村嘉宏会長)は9日、北見市立高栄中学校で第6回道中学校英語教育研究大会オホーツク大会兼4年度オホーツク管内英語教育研究大会を開いた。現地参加とリモート参加によるハイブリッド形式で開催。合わせて84人が参加し、公開授業や講演などを通して、研究主題「対話を通して学びを深め合う授業を目指して~児童・生徒が題材を通して考え、伝えあう言語活動の探究」に迫った。
午前は、研究授業として、高栄中の小森美奈子教諭が2年生の授業を公開。生徒たちは1人1台端末のクロームブックを有効に活用しながら、次時のパフォーマンステストに向け、誕生日プレゼントについて事実や自分の考えを整理し、簡単な語句を用いて伝え合った。
授業後の研究討議では、オホーツク教育局義務教育指導班の木挽ひろみ主任指導主事が「一人ひとりの生徒が生き生きと学習に向かっており、生徒が主体となって協働的に学びを進める授業スタイルに感銘を受けた。日々の指導のたまものであり、教師と生徒の間にしっかりとした信頼関係が築かれている」と講評。また「3学年分の先を見通したCAN―DOリストがあり、それに基づいて指導計画が作成されており、授業も“何ができるようになるか”ということが明確になっていた」と話した。
午後は、朝日大学経営学部教授兼英語教育センター教授の亀谷みゆき氏が「新しい時代の授業づくり―目標と指導・評価の一体化~豊かな言語活動を通して」と題して講演。亀谷教授は、新しい時代の英語教育が目指すものとして「目的や場面、状況等に応じてコミュニケーションを図る力の育成」を挙げ「これからの言語活動は、言語材料の理解や練習のための活動だけではなく、互いの考えや気持ちを伝え合う活動を行うことが大切」と強調した。
また、これからの英語教育について「英語の技能を身に付けることだけが目標ではない。どうしたら伝わるのか、目的や状況に応じた適切な語彙や表現、相手の気持ちなどを考える力が必要」と指摘。「これからの英語教育は、豊かな思考力の育成が核。われわれが育てているのは、“English learners”であり“users”であるという意識を持つ事が大切」と説いた。
(関係団体 2022-09-28付)
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