【解説】２１世紀　初年出生児の現在

（解説 2022-10-04付）

　文部科学省は、第２０回２１世紀出生児縦断調査（平成１３年出生児）の結果を公表した。

　調査は、平成１３年に出生した子の実態および経年変化の状況を継続的に観察することで、教育に関する国の諸施策を検討・立案するための基礎資料を得るために実施しているもの。

　今回の調査対象は、全国の１３年に出生した子どものうち、１月１０～１７日の間に出生した子（１月生）・７月１０～１７日の間に出生した子（７月生）。対象者の年齢は現在２０歳。

　調査対象者の現状をみると、在学者は７６・２％、就職者は１５・２％、その他・不詳が８・７％。前回調査と比べ、在学者・就職者の割合が増加した。

　学校生活の満足度について、第１７回調査と比較すると「学校（クラス）の友人関係はうまくいっている」「教師との関係はうまくいっている」の項目に「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した割合は減少。一方「ためになると思える授業がたくさんある」「授業の内容をよく理解できている」などについて「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した割合が増加した。

　学校の授業の予習・復習の時間について、６時間以上と回答した割合は、大学５４・７％、短期大学３２％、高等専門学校４６・２％、専修学校・各種学校３５・７％。学校の授業以外の学習の時間で６時間以上と回答した割合は、大学１９・３％、短期大学１３・８％、高等専門学校２９・６％、専修学校・各種学校１９・６％となっている。

　学校の生活や意識における新型コロナウイルス感染症による影響については、「学校への通学日数への影響があった」と回答した割合が最も高く、いずれの項目においても、感染症の影響があったと回答した割合が半数を超えた。

(解説 2022-10-04付)