【解説】メクビットの活用広がる
(解説 2022-10-07付)

 文部科学省が開発したMEXCBT(メクビット)は、国や自治体などの公的機関等が作成した問題を無料で活用できるCBT(コンピュータ使用型調査)システム。2年度から試行し、3年12月から希望する全国の学校で活用が開始。8月時点で全国の約1万1000校、420万人が登録している。

 選択式や短答式問題の自動採点、問題の検索や配信機能を備えるなどの利点があり、全国学力・学習状況調査、高卒認定試験、PISA、英検など公的機関等が作成した約3万問を搭載。テスト作成サイトで教員独自の問題も作成できる。今後、日本漢字能力検定や質問紙調査の試行など拡充を図っていく予定。

 利用するには、事業者が運営する学習eポータル標準準拠ソフト(日本の初等中等教育に適した学習管理機能を備えたソフトウエア。デジタル教科書をはじめ多様な学習リソースとアクセスする学習の窓口機能)からアクセスする必要があり、ソフトは現在「L―Gate」「Open Platform for Education」「まなびポケット」「Studyplus for School」「Qubena」「実証用学習eポータル」の6種類。今後さらに増えることが見込まれている。

 文科省は一層の改善と活用促進に向け、5年度予算概算要求に関連経費として7億3700万円を要望している。記述式自動採点の実装など機能開発・拡充と利便性向上を図っていく予定。6年度以降、全国学力・学習状況調査全体のCBT化を順次行っていくとしている。

 MEXCBT運用支援サイトでは教員向けに基本的な操作方法を解説する入門問題を公開中。近日中に問題の配信や回答方法について解説する動画を公表予定としている。

(解説 2022-10-07付)

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