【解説】〝国語〟に関心 8割超
(解説 2022-10-05付)

 文化庁の3年度国語に関する世論調査で、8割以上が日常の言葉遣いや話し方、敬語の使い方などの“国語”について関心があることが分かった。

 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に関する興味・関心を喚起することを目的に実施しているもの。全国の16歳以上の男女3579人、有効回収率は59・7%。ことし1、2月に調査した。

 国語に対する認識の項目のうち日常の言葉遣いや話し方、文章の書き方などの国語について「非常に関心がある」「ある程度関心がある」と回答した人は81・8%。一方「全く関心がない」「余り関心がない」は17・8%となっている。

 また、関心がある点の内訳(複数回答)は「日常の言葉遣いや話し方」が79・4%で最も多く、「敬語の使い方」が48・8%、「文字や表記の仕方あるいは文章の書き方」が38・4%などとなっている。

 年齢別にみると「日常の言葉遣いや話し方」は、16~19歳が73%と他の年代より低くなっている。

 また「敬語の使い方」は、20代が63・6%と他の年代より高くなっている一方で、70歳以上で40・6%と低くなっている。

 生活の変化とコミュニケーションに関する意識の項目では、情報機器の普及で言葉や言葉の使い方が影響を受けると思うかについて約9割が「影響を受けると思う」と回答。情報機器の普及で受けると思う影響ではそれぞれ約9割が「手で字を書くことが減る」「漢字を手で正確に書く力が衰える」と答えた。

 年齢別では「手で字を書くことが減る」と「漢字を手で正確に書く力が衰える」は、16~19歳以外が8割台から9割台。一方、16~19歳は6割台と、他の年代より低くなっている。

(解説 2022-10-05付)

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