後志Ｐ連　研究大会・子育て研修会　子の判断する力育成を　ネットトラブル防止など

（関係団体 2022-10-12付）

講演を通じ参加者は知見を深めた

　【小樽発】後志ＰＴＡ連合会（成田宏介会長）はこのほど、後志ＰＴＡ研究大会・子育て研修会（岩内大会）をオンライン開催した。管内町村の小・中学校ＰＴＡ会員ら約７０人が参加。小樽市小・中学校情報モラル対策委員会副委員長の藤平繁範氏と、笑華尊塾塾長の塩谷隆治氏を講師に招き、インターネットトラブルから子どもたちを守る方法や、子どものやる気を引き出す手法について理解を深めた。

　新型コロナウイルス感染症の流行状況を踏まえ、集合型を中止してオンライン形式で開催。岩内地方文化センターを会場に、管内町村の小・中学校ＰＴＡ会員ら約７０人が参加した。

　後志ＰＴＡ研究大会の主題は「未来を担う子どもの健全育成を目指して、今、ＰＴＡは何をなすべきか～学校・家庭・地域社会の連携を深める“生きる力”をどう育むか」。子育て研修会は「豊かな心をもった子どもを育てる親のあり方～今こころ輝いて親として人として」を主題としている。

　当日は２人の講師を招き講演を行った。はじめに登壇した藤平氏は「親には秘密！子どもたちのスマホ事情」と題し講話。子どもたちを取り巻くＳＮＳの利用状況などの現状を示し「これらの危険を全て禁止し、防ぐことは難しい」と指摘。「可と不可の線引きを子ども自らが判断できるようにする教育が大事」と強調し「１８歳を一つのゴールとして、情報モラルや情報活用能力を育成して」と呼びかけた。

　塩谷氏は「親子ｄｅ元氣アップ～やる氣スイッチが勝手に入っちゃう秘訣」と題し、子どものやる気を引き出す手法について紹介した。「大人の“○○しなさい”といった声かけや、不機嫌な表情が子どもに負の影響を与える」とし「子どもの自主性を促す関わりが重要」と指摘。子どもには最初の一歩のハードルが高いことがあるとした上で、勉強をさせるときなどには「１題だけ、などと小さな課題から設定し、子どものやる気を引き出して」と具体を示した。

(関係団体 2022-10-12付)