家庭と地域つながり深め　日Ｐ道ブロック北見大会

（関係団体 2022-10-14付）

主会場で行われた全体会

　【網走発】第６９回日本ＰＴＡ北海道ブロック研究大会オホーツク北見大会が８日から２日間、会場・オンラインのハイブリット形式で開催された。大会スローガン「ｗｅｌｌ―ｂｅｉｎｇ（ウェルビーイング）～夢・未来を拓く子どもたちの幸せのために」のもと７分科会の提言や俳優・タレントの森崎博之氏による記念講演を実施。家庭・地域とのつながりを深めた。

　研究大会は日本ＰＴＡ道ブロック協議会（道ＰＴＡ連合会・札幌市ＰＴＡ協議会）主催、オホーツク中部地区ＰＴＡ連合会主管。

　大会スローガンは「ｗｅｌｌ―ｂｅｉｎｇ～夢・未来を拓く子どもたちの幸せのために」、大会主題は「子どもたちを“誰一人取り残さない”よりよい家庭・地域のつながりを目指して」に設定した。

　分科会は事前収録による動画配信で、配信期間は８日～１２月末まで。全体会は北見市民会館を主会場として９日にオンラインで開催した。会場、オンライン合わせて約９００人が参加した。

　全体会に先立ち、北見市立北中学校の吹奏楽部によるアトラクションを実施。ダンスを交えた美しい音色を奏で会場を盛り上げた。

　開会に当たり大会長を務める道ＰＴＡ連合会の菊川哲平会長は、子どもたちが安全・安心に学校に通える環境づくりに向け、地域・学校・保護者が一体となって取り組む重要性に触れ「今、そして未来の子どもたちのため、地域づくりのバトンをつなぎたい。私たち大人が楽しみながら子育てする姿が、子どもたちの模範となる後ろ姿になる」と呼びかけた。

　記念講演では、俳優・タレントの森崎氏が「家庭・地域のつながりと食べることの大切さ」と題して講演。道外からは魅力的に映る一方、道内居住者の肯定感が低い北海道の特徴や国内における食料自給率の低下について説明。本道の農業の魅力や将来性を次世代に伝える重要性に触れ「北海道の偉大な農業の見通しを示すことが、地域を支えることにつながる」と説いた。

　また、子育てにおける夫婦のチーム力や育児環境の大切さ、保護者自身が子育てを通して自ら成長する「育自」の大切さを伝えた。

　分科会は組織運営、家庭教育、学校支援、地域連携、食育に関する５分科会と２つの特別分科会を実施。

　このうち特別第１分科会では、北見市内中学校４校の生徒が「自分たちが幸せになるためのまちづくりとは？」をテーマに討論。ＳＮＳによる観光名所の紹介や地元食材を使った一大イベントの開催など、オホーツクの魅力を発信するアイデアを提案した。

　特別第２分科会ではカーリングチームロコ・ソラーレの本橋麻里代表理事によるインタビュー動画を配信。カーリングの魅力を紹介し、成長するための思考力を鍛える「文武両道」の大切さを伝えた。

(関係団体 2022-10-14付)