道小学校英語教育研究会が設立 外国語教育の一層発展へ 中高英研と連携し研究大会期待
(関係団体 2022-10-17付)

北海道小学校英語教育研究会会長関敏明
関敏明会長

 本道英語教育の発展へ!―。北海道小学校英語教育研究会(北小英研)が12日、設立した。初代会長に、札幌市立発寒西小学校の関敏明校長が就任。全道15支部が手を携え、小学校英語教育に関わる教員の研修機会充実とともに、小・中・高の3校種連携による本道英語教育のさらなる発展を目指す。近くホームページを立ち上げ、広く全道から会員を募る。

 小学校英語教育を巡っては、2年度の学習指導要領完全実施に伴い、5・6年生で外国語の教科化、3・4年生で外国語活動が教育課程に位置付けられた。一方で、指導を担う教員については、専門的な知識や情報が不十分なまま英語の指導に当たらざるを得ない状況にあるケースが散見される。また、英語を専門とする教員もいまだ少ないことが課題となっている。

 このため、小学校英語教育に携わる教員の研修と識見の向上に努め、英語教育のさらなる発展に寄与することを目的に、道中学校英語教育研究会(北中英研、木村嘉宏会長)の支援のもと、北小英研を設立した。

 全道14管内と札幌支部を合わせた15支部体制でスタート。本年度は組織の基盤づくりを進めるため、近くホームページを立ち上げ、広く全道から教員の参加を募る。全道および各支部における小・中学校の緊密な連携を期待する。

 また、小・中・高における連携体制の整備に向け、北中英研と道高校英語教育研究会(道高英研、志知芳彦会長)が組織する道中学校・高校英語教育研究会(中高英研)への参画を目指す。早ければ5年度にも3校種連携した研究大会が実現する見通し。関会長は「全道レベルで発達段階に応じた指導方法を研鑚するとともに、児童生徒の学ぶ姿を共有することで、本道の英語教育のさらなる発展に寄与したい」と期する。

 役員はつぎのとおり。=敬称略=

▼役員・事務局

▽会長=関敏明(札幌市発寒西小校長、兼札幌支部長)

▽副会長=大道弘孝(札幌市北野台中校長)、清水忠明(旭川市啓明小校長)

▽監査=菅野英人(札幌市丘珠小校長)、佐藤達也(札幌市平岸小校長)

▽事務局長=加藤勝宏(札幌市篠路小校長)

▼各支部長

▽空知=木内一樹(砂川市砂川小校長)▽石狩=風間託(江別市江別第二中教諭)▽後志=豊田一正(島牧村島牧中校長)

▽胆振=瀧澤義守(洞爺湖町虻田中校長)▽日高=佐藤恵美(浦河町浦河第二中校長)▽渡島=小林智晴(森町砂原中校長)▽檜山=甲谷美映子(江差町江差北中教頭)

▽上川=沼倉修(旭川市東鷹栖中校長)▽留萌=轉石亨(初山別村初山別中教諭)▽宗谷=倉照彦(枝幸町枝幸小教頭)

▽オホーツク=髙橋良幸(北見市留辺蘂中校長)▽十勝=加藤心(幕別町忠類中教諭)▽釧路=田中君枝(釧路市共栄中校長)▽根室=小崎伸人(別海町野付中校長)

(関係団体 2022-10-17付)

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