道社会教育研究大会留萌大会開く 課題見いだす一歩に 地域づくりで講演や分科会(関係団体 2022-10-20付)
岩野会長
【留萌発】第61回道社会教育研究大会留萌大会兼全国社会教育委員連合北海道ブロック大会が14日、オンラインで開催された。研究主題「社会教育がもたらす地域づくり」のもと、特別講演や記念講演、「家庭教育」「青少年教育」「環境教育」「地域づくり」の4テーマの分科会を実施。社会教育活動の充実に向けて研究を深めた。
研究大会は道社会教育委員連絡協議会(岩野真志会長)と全国社会教育委員連合が主催、第61回道社会教育研究大会留萌大会実行委員会が主管。
研究主題は「社会教育がもたらす地域づくり」と設定。オンライン開催で約400人が参加した。
開会式では全国社会教育委員連合の鈴木眞理会長があいさつ。学び直しや第2の義務教育といった言葉から、参加者が取り組んでいる社会教育が様々な基盤となる学びをつくっていることに触れ、各地域での今後の活動に向けて大会での研究を深めることを求めた。
また、岩野会長があいさつ。中教審生涯学習分科会の議論の整理から、これからの社会教育や生涯学習が果たし得る役割についてデジタル社会への対応や地域コミュニティーの基盤の強化などを挙げた上で、大会について「社会教育活動推進上の課題やより良い活用法を見いだす第一歩とできれば幸い」と話した。
来賓あいさつでは道教委の倉本博史教育長のあいさつを留萌教育局の川村秀明局長が代読。大会での学びの成果を地域に広げることに期待を寄せた。
このほか、田所勝実行委員長が大会での学びを生かすよう求めた。
永年勤続功労社会教育委員表彰のあと、記念講演では広島県大竹市玖波公民館の河内ひとみ氏が「コロナ禍の公民館“新しい学びのスタイル”とは?!模索中」と題して講演した。河内氏は地元住民の声を聞き、参加型交流が図られる事業の「学びのカフェ」に取り組んだことを説明。事業を継続した成果として公民館自主事業の参加者が平成20年の約200人から約4500人に増加したほか、平成27年に第67回優良公民館表彰で最優秀賞を受賞したことを紹介した。
コロナ禍で活動が制限される中では、これまで築き上げた地域との信頼関係やコロナ禍だからこそできる企画などを通して活動ができたことを説明した。
また玖波公民館が多世代交流をテーマにシニア世代のみならず、若者や子どもも参加できる事業に取り組んでいることを説明。若者が参加することで違う角度のアイデアが出たほか、世代を超えて交流することで新しい地域コミュニティーができたことを強調した。
基調講演では社会福祉法人アンビシャスの長谷川聡理事長が「やって見せて共に歩む地域づくり~福祉と教育の視点から」と題して講演。地域互助の取組事例を紹介したほか、共に生きるまちづくりのポイントとして「やる気と笑顔で協力する」「やれることから始め、完璧は求めない」「あるものは生かし、なければ創る」などと挙げた。
このあと、分科会で「家庭教育」「青少年教育」「環境教育」「地域づくり」の4テーマで活動事例や改善案などを交流した。
(関係団体 2022-10-20付)
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