道教委 産業界等連携の学習活動 進路意識や学習意欲向上 静内農業高が取組報告(道・道教委 2022-10-19付)
オンラインで活動成果を共有した
道教委は11日、第2回マイスターハイスクール運営委員会をオンラインで開催した。事業2年目を迎える静内農業高校(佐藤裕二校長)が地域や産業界と連携した実践的・体験的な学習活動を報告。キャリア意識の明確化や学習意欲の向上など生徒の変容を伝えた。
同校は3年度から文部科学省のマイスター・ハイスクール事業の研究指定校として、産業界と専門高校が一体となって地域の持続可能な成長をけん引する最先端の職業人育成システムの構築に取り組んでいる。
運営委員会は事業における全ての意思決定・統括機関として、取組状況や今後の取組など専門的見地から指導助言を行うもの。
この日、委員長を務める大野克之新ひだか町長、道教委の倉本博史教育長、企業、大学、法人、行政の関係者合わせて13人が出席した。
大野委員長のあいさつに続き、マイスター・ハイスクールCEOを務める静内農業高校の桑名真人副校長が2年目の事業経過を報告。日本中央競馬会によるウマの調教や中央農業試験場による病害虫の授業など、地域や産業界と連携した学習活動の具体を示した。
また、フランス留学生の受け入れによる外国語教育やスマート農業のオンライン講演、石屋製菓㈱など民間企業4社のデュアル派遣実習などの取組を伝え、実習先の企業から同校の生徒が内定を受けたことを報告した。
教職員アンケートでは地域や産業界と連携した実践的・体験的な学習活動などの評価が高い一方、プロジェクト学習に関する項目や異年齢集団による活動の評価が比較的低いことから、今後学校全体で取組を進める考えを表明。
生徒の変容に関する調査では、商品開発やICTを活用した農業経営に関する興味・関心の高まりなど進路意識や学習意欲に向上が見られたとし「本事業が重要なきっかけとなり、生徒が学びに向かう姿勢や進路に対する考え方に積極性をもたらしている」と指摘した。
事業終了後を見据えた取組として、日高振興局の地域政策、商工業振興、農業振興などの各部門と教育局の連携による取組を検討していることを伝えた。
最後に意見交換を実施。「地域が協力する土壌づくり事業終了後も情報を発信してほしい」「対応力や変化に対する柔軟な力が生徒たちに身に付いているように感じる。学校全体で共有することで教員や生徒の力も一層高くなるのでは」などの声が上がった。
次回会議は来年1月下旬に開催する予定。本年度の事業評価と最終年度に向けた協議を行う。
(道・道教委 2022-10-19付)
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