道教委 4年度草の根教育実習 小・中等95校で受入れ 14大学から約150人が参加
(道・道教委 2022-10-18付)

 道教委は、教職志望の学生がへき地・小規模校で多様な教育活動を体験する「草の根教育実習」の4年度受け入れ予定校をまとめた。小・中学校、義務教育学校合わせて95校で、道内14大学から151人の学生が参加。授業参観や教壇実習、子どもや教員たちとの交流を通して教職の魅力ややりがいについて理解を深める。

 草の根教育実習は、教員を目指す学生がへき地・小規模校における教育実習やへき地体験実習などを体験することで教員の仕事の魅力ややりがいを再発見し、本道の教員養成基盤の醸成や地域における関係人口の創出を図るもの。

 実習の内容は①児童生徒理解やへき地複式教育を学ぶ観察学習②TTや教壇実習などの教科指導③地域理解につながる行事等への参加④その他へき地・小規模校で行う実習等―を基本とし、受け入れ校ごとに決定する。日数は概ね3~5日間程度。

 2年度から道教育大学の学生を対象に取組を開始。3年度からは他の教員養成過程のある大学にも門戸を拡大したほか、実習終了後に修了証を発行。学習指導員として任用し、オンラインによる放課後学習の支援などの業務を行うことができるようになった。

 4年度の実習受け入れ予定校は95校で前年度の80校から15校増加した。内訳は小学校が57校、中学校が35校、義務教育学校3校となっている。

 参加する学生の予定人数は14大学151人で、前年度の11大学121人から増える見込み。

 道教委は、前年度の実習の様子や参加者のインタビューを収録したPR動画を制作してユーチューブに公開。過去の参加者からは「小規模校での実習を通して子どもたちと一緒に成長や喜びを感じることができた」「先生方と話す機会が多く、仕事の楽しさややりがいを教えてもらえた」などの声が寄せられており、3年度参加者のうち教職を志望する意識が高まったと回答した割合は92・1%となっている。

 道教委の草の根教育実習の4年度受け入れ予定校はつぎのとおり。

【空知】

▽深川市納内小

▽栗山町角田小

▽栗山町継立小

▽浦臼町浦臼小

▽夕張市夕張中

▽上砂川町上砂川中

▽月形町月形中

▽妹背牛町妹背牛中

▽北竜町北竜中

▽沼田町沼田中

【石狩】

▽江別市野幌小

▽江別市豊幌小

▽江別市いずみ野小

▽千歳市駒里小

▽恵庭市松恵小

▽北広島市緑陽中

▽石狩市浜益中

▽石狩市厚田学園

【後志】

▽岩内町岩内西小

▽倶知安町倶知安小

▽ニセコ町近藤小

▽積丹町美国小

▽積丹町日司小

▽積丹町野塚小

▽岩内町岩内第一中

▽共和町共和中

▽積丹町美国中

【胆振】

▽壮瞥町壮瞥小

▽洞爺湖町虻田小

▽安平町追分中

【日高】

▽新ひだか町静内小

▽新ひだか町山手小

▽様似町様似小

▽日高町厚賀中

▽浦河町荻伏中

【渡島】

▽函館市椴法華小

▽函館市銭亀沢小

▽北斗市石別小

▽八雲町東野小

▽八雲町山越小

▽八雲町熊石小

▽北斗市石別中

▽八雲町落部中

▽森町森中

【檜山】

▽今金町種川小

【上川】

▽富良野市山部小

▽東神楽町志比内小

▽美瑛町美瑛東小

▽音威子府村音威子府小

▽士別市朝日中

▽美瑛町美瑛中

▽剣淵町剣淵中

▽下川町下川中

【留萌】

▽天塩町啓徳小

▽苫前町苫前中

▽増毛町増毛中

【宗谷】

▽豊富町兜沼小

▽利尻町仙法志小

▽利尻町沓形小

▽利尻富士町鴛泊中

▽幌延町幌延中

【オホーツク】

▽北見市常呂小

▽網走市網走小

▽網走市東小

▽紋別市紋別小

▽紋別市潮見小

▽紋別市小向小

▽紋別市渚滑小

▽湧別町開盛小

▽網走市第四中

▽紋別市潮見中

▽湧別町上湧別中

▽湧別町湧別中

【十勝】

▽音更町下士幌小

▽音更町東士狩小

▽音更町西中音更小

▽浦幌町上浦幌中央小

▽中札内村上札内小

▽帯広市清川小

▽帯広市広野小

【釧路】

▽釧路市山花小

▽釧路市阿寒湖義務教育

▽釧路町昆布森小

▽浜中町浜中小

▽浜中町茶内小

▽弟子屈町美留和小

▽浜中町浜中中

【根室】

▽根室市花咲小

▽別海町別海中央小

▽中標津町計根別学園

▽根室市光洋中

▽別海町野付中

▽別海町中西別中

▽別海町西春別中

▽標津町標津中

(道・道教委 2022-10-18付)

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