教育情勢や課題共有 道中第4ブロック研修会 空知校長会(関係団体 2022-11-15付)
道中第4ブロック
【岩見沢発】空知校長会(菅原伸介会長)は4日、オンラインで道中学校長会第4ブロック研修会を開催した=写真=。胆振・日高・空知管内から約20人が参加。情報交流と研究協議を通して、課題を焦点化し、教育や学校経営の推進を図った。
同研修会は第4ブロックに所属する胆振・日高・空知管内の校長会役員が、今日的な教育課題および学校経営上の諸問題について研究討議を行うもの。教育課題への対応や学校経営の充実について、各校長会が果たすべき役割を明確にすることを目的としている。
はじめに、菅原会長があいさつ。新型コロナウイルス感染症拡大防止のために2年間書面開催としていたことに触れ「ズーム形式ではあるが3年ぶりに互いの姿を見て開催することができた。今回の研修会で全道の教育情勢と、現状の課題を共有できることを期待している」と話した。
道中学校長会の野﨑均会長は、参加者に感謝の意を示した上で「課題は多岐にわたるので様々な課題を整理してより良い解決につなげる必要がある。情報交流と研究討議を通して道中・道小が抱える課題解決の一助になれば」と期待を寄せた。
続いて、野﨑会長が情勢報告を行った。「仮称・研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励に関するガイドライン(案)」をパブリックコメントに基づいて見直したことや、臨時常任理事会で運動部活動の地域移行について各地区の状況と課題を報告したことなどを伝えた。
つぎに、各地区が情報交流を行った。
胆振地区は管内の状況と事業・活動、学校運営自己点検調査について説明した。
学校運営自己点検調査は毎年行っているもので、各学校の運営状況を把握・集約し、学校経営の充実を図ることが目的。その中でも、行事の実施状況と端末の活用状況、働き方改革で取り組んでいることの3点を抜粋して紹介した。
行事の実施状況では、運動会と学芸会について調査。小中共に半日または2コマで実施している学校が最も多いことが明らかになった。
また、端末の活用状況は、約7割の学校がほぼ毎日活用していると答えた。働き方改革については、朝会や総会の廃止、デジタル掲示板、校務支援システムの活用などを挙げた。
日高地区は活動内容を説明。課題別研修会と学力向上特別委員会、後継者育成の取組を紹介した。
課題別研修会は8月31日に実施。この日は午前中に日高教育局の行徳義朗局長が講話し、午後から小中別にグループ協議を行った。
学力向上特別委員会については、学力向上を図るため校長のリーダーシップによる組織的な授業改善に取り組むことが目標と説明した。同委員会で行った事前アンケートおよび課題別分科会での話し合いの結果から①資質・能力の確実な定着を目指すための授業改善②全国学力等調査やチャレンジテスト問題・結果の有効な活用③家庭学習の質を高める―を管内統一行動の柱としたことを紹介した。
後継者育成の取組では、経験年数5年以上55歳以下で将来的な見込みのある人材をリストアップし、声かけや推薦によって教頭を選任することとした。
空知地区では、北海道アクション・プラン(第2期)に基づいて空知校長会アクション・プラン(第2期)を策定。SKactionを6項目設けた。ICTの活用や部活動休養日等の完全実施、学校を応援・支援する体制づくりなどについて盛り込んでいる。5年度末までに達成することを目標とした。
また、各校の課題の焦点化を図るためアンケート調査を実施した。①学力や体力等の向上を図るための取組の推進②専門的外部人材の活用による仕事の効率化③諸制度の活用や先進事例による働き方改革の推進④組織体制のスリム化・効率化―の4点の実現に課題があるとして各校の経営に生かすよう求めた。
(関係団体 2022-11-15付)
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