第70回道特連全道大会南上川大会 未来生きる子育成目指し 記念講演など 30日まで公開(関係団体 2022-11-16付)
第70回道特別支援学級教育研究連盟全道大会南上川大会が11月、会員限定特設サイト上で開かれている。大会主題「未来をたくましく生きる姿を目指して~“身につけさせたい力”を踏まえた授業づくり」のもと、公開授業の学習指導案や4分科会による提言、名寄市立大学の矢口明准教授による記念講演を動画で公開している。30日まで。
全日本特別支援教育研究連盟(全特連、明官茂理事長)、道特別支援学級教育研究連盟(道特連、荻澤吐夢理事長)の共催。大会は、前年度に続き、新型コロナウイルス感染症の感染状況を考慮し、事前に収録した公開授業や分科会による提言を特設サイト上で公開する形式とした。
明官理事長はあいさつで、本年度、全特連ビジョンに「共生社会の実現に向けて、特別支援教育の教育課程に関する実践研究の一層の充実」を盛り込んだことを強調。特別支援教育が全ての学校で行われている現在、「多くの教師に専門性が必要とされている」と述べ、北海道地区の実践のさらなる深化を期待した。
荻澤理事長は「授業を通して自己を肯定的に捉える主体的な姿を引き出すことが大切であり、この姿こそこれからの時代を生き抜いていくために必要な力だ」と強調。特別支援学級の児童生徒が地域社会で積極的に活動し、社会の一員として生きていくための“本物の力”を身に付けさせていくため「学校、家庭、地域がそれぞれの役割をしっかり果たしていくことが重要」と述べた。
井上隆一大会実行委員長は「特別支援教育においても、ICT機器の利活用は、個別最適化された学びを実現する一助になる」と述べ、大会での双方向の活発な意見交流を期待した。
公開授業では、占冠村立占冠中央小学校6年国語(竹内千春教諭)の学習指導案を公開。分科会では、8人の教諭による研究提言を動画で紹介している。
名寄市立大の矢口准教授が「将来につながる支援を考える」をテーマに記念講演。児童生徒の行動を理解する重要性や、褒め方・叱り方が子どもの将来に与える影響、自己肯定感を醸成することの必要性を解説した上で、児童生徒の実態に即した指導内容を選択・組織することの大切さを説いている。
各分科会での提言はつぎのとおり。
▼第1分科会
▽「手洗い指導の実践を通して」=室蘭市地球岬小・小野剛士教諭
▽「目標×振り返りで生活を整える」=占冠村トマム学校・村上唯教諭
▼第2分科会
▽「“知りたい!”“できた!”“たのしい!”が生まれる授業づくり~ICTを使った授業実践」=東川町東川小・松田陽子教諭
▽「わかり合いを大切にした言葉の学習を考える」=深川市一已小・植田雅博教諭
▼第3分科会
▽「自分について考え、表現する活動を生かした授業づくり」=名寄市名寄西小・片井寿望教諭
▽「“自己理解”を目指した授業実践~思考ツールを活用して」=月形町月形中・今樹奈教諭
▼第4分科会
▽「“自立”を目指す取り組みから世界を広げる」=札幌市手稲鉄北小・濱田雄一教諭
▽「世界が広がる」=増毛町増毛中・工藤笑教諭
(関係団体 2022-11-16付)
その他の記事( 関係団体)
道学校保健・安全研究根室大会 「光・暗闇・外遊び」を 日体大 野井教授が提唱
【根室発】道教委、日本学校保健会、道学校保健会、根室市教委主催による第69回道学校保健・安全研究大会根室大会が20日、道立北方四島交流センターで開催された。日本体育大学体育学部健康学科の野...(2022-11-24) 全て読む
日本教育会道支部 全道巡回上川大会 「貢献力」の磨き上げを 青木信州大准教授が講演
日本教育会北海道支部(前川洋支部長)は19日、オンラインで全道巡回研究大会上川大会を開いた。信州大学学術研究院・教育学系准教授の青木一氏が「学校組織マネジメントにおける人材育成」と題し講演...(2022-11-24) 全て読む
釧路校長会 第63回研究協議会 未来生き抜く子育成へ チーム学校や人材育成で提言
【釧路発】釧路校長会(佐藤毅会長)は4日、釧路教育研究センターで第63回釧路校長会研究協議会を開いた。管内の小・中・義務教育学校の校長44人が参加。提言発表に基づく研究協議や個人レポートで...(2022-11-18) 全て読む
道高教組 第239回中央委員会 教員定数改善へ全力 超勤解消、少人数学級実現を
道高教組(尾張聡中央執行委員長)は10月下旬、第239回中央委員会をオンラインで開催した。第1号議案「当面する諸闘争の取組」では、本年度後半の具体的な取組を議論。教員定数改善による超勤解消...(2022-11-16) 全て読む
秋の組織拡大 前進を 尾張中央執行委員長あいさつ
尾張聡中央執行委員長=写真=のあいさつ概要はつぎのとおり。 いま私たちの目の前にある最大の課題は「いま職場で、どのような運動を組織することで、組織の維持・発展を図るか」ということだ。 ...(2022-11-16) 全て読む
石狩管内社会教育主事会 研究協 オンラインの功罪的確に 時代に即したコミュニティーへ
石狩管内社会教育主事会(兼平一志会長)は8日、オンラインで4年度第3回管内社会教育主事等研究協議会を開いた。テーマは「社会教育の過去・現在・未来~多様化するコミュニティで自発する住民のスキ...(2022-11-16) 全て読む
教育情勢や課題共有 道中第4ブロック研修会 空知校長会
【岩見沢発】空知校長会(菅原伸介会長)は4日、オンラインで道中学校長会第4ブロック研修会を開催した=写真=。胆振・日高・空知管内から約20人が参加。情報交流と研究協議を通して、課題を焦点化...(2022-11-15) 全て読む
学びを自分事で捉える 道生総連 オホーツクで大会
【網走発】道生活科・総合的な学習教育連盟(道生総連、熊谷雅史委員長)は4日、北見市立南小学校と北見芸術文化ホールで第31回道生活科・総合的な学習教育研究大会オホーツク・北見大会を開催した。...(2022-11-14) 全て読む
道公立小中事務職員協議会が総会 新会長に佐々木氏就任 “研究と親睦”もとに活動充実
道公立小中学校事務職員協議会はこのほど、オンラインで本年度総会を開き、運営方針と役員体制を決定した。運営の基本方針に、「“研究と親睦”を基本に活動の充実を進める」など3点を据え、組織拡大・...(2022-11-14) 全て読む
世界に関わる行動力を 全海研が釧路で北海道大会
【釧路発】全国海外子女教育・国際理解教育研究協議会(全海研、滝多賀雄会長)、道国際理解教育研究協議会(小松裕和会長)、釧路地方国際理解教育研究会(小川一法会長)は10月下旬、第43回道国際...(2022-11-11) 全て読む