大樹小 開校120周年記念式典 強い心で未来切り拓く 児童が町の歴史紹介する映像も(学校 2022-11-25付)
【帯広発】大樹町立大樹小学校(袴田孔校長)の開校120周年記念式典が12日、同校体育館で開かれた。袴田校長は多くの人と協力し未来を切り拓くことの大切さを訴え、笑顔と楽しさあふれる学校をつくっていくよう求めた。式典後には学習発表会で6年生が演じた劇「History」の上映を通して、大樹町の歴史を児童自身が語り継ぐ姿に触れた。
明治35年、前身の明道尋常小学校が指定認定を受け、ことしで開校120周年を迎えた。令和3年11月に開校120周年記念協賛会(鈴木千秋会長)を設立し、記念事業として様々な活動を進め、記念式典を執り行った。
式には鈴木会長や副会長の袴田校長ら協賛会メンバー、大樹町の酒森正人町長をはじめとする各界関係者ら57人が出席。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、児童256人は各教室でオンライン配信を視聴した。
鈴木会長は式辞で「120周年を迎えた喜びと責務の重大さをかみ締めながら記念事業を進めてきた。多くの先人たちの苦労と偉業に感謝し、栄えある120周年を一つの契機として、児童が伸び伸びと活躍できるよう、つぎの120年後を見据えた学校運営を」と期待を述べた。
袴田校長は児童に対し「皆さんは先輩たちからのバトンを受け継いだ。これからも夢いっぱいで、笑顔と楽しさあふれる小学校をつくってほしい」と呼びかけ、校訓の“強く 正しく 美しく”について「人は一人では生きていけない。多くの人と力を合わせ、決して諦めないという強い心でたくましく未来を切り拓いてほしい」と呼びかけた。教職員に対しては「歴史と伝統を守りながら、より一層たくましくしたたかな子どもたちを育てられるよう尽力してほしい」と求めた。
続いて、記念事業の概要報告や、出席した歴代校長、学校ボランティアへの感謝状贈呈を行ったあと、酒森町長があいさつ。「多くの人がここで学び、8000人を超える卒業生が町内はもとより、国内外で活躍していることはこの上ない喜びであり、ひとえに歴代の校長をはじめ、同窓生のたゆまぬ努力と地域の温かい支援のたまもの。子どもたちを取り巻く生活環境は目まぐるしく変化しているが、物事の本質を見極め生きる力を養うことが大事。大樹小での経験が役立つことを期待している」とし、同校のさらなる発展を願った。
最後に、児童会の大左古恵悟会長が「大樹小は祖父母や父も通っていた学校。この学校でたくさんの友達と出会い、先生方に支えられながら様々なことを学んだ。友達と時にけんかをしながらも協力して活動をすることの大切さを学べたことは自分自身の大きな成長」とした上で、児童会の活動について「今までの伝統を守りながら新しい活動にも力を入れていく。120年後の未来を築く元気な大樹小となるよう、より良い学校を目指していきたい」と誓った。
式典終了後には、10月に開かれた学習発表会で6年生が演じた劇「History」を上映。児童たちが町の歴史をタイムスリップしながら体験するというストーリーを軸に、授業で学んだことなどを体現した様子を参加者全員で見届けた。
(学校 2022-11-25付)
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