学びつなげ世界広げて　北音教　十勝・帯広大会

（関係団体 2022-11-28付）

道音楽教育研究大会

　【帯広発】道音楽教育連盟（足立教会長）は１８日、帯広市民文化ホールを主会場に第６４回道音楽教育研究大会十勝・帯広大会を開いた＝写真＝。オンラインを含め約２６０人が参加。事前に動画配信した授業実践をもとに研究発表や協議を行い、音楽と豊かに関わる力の育成に向けて研鑚を積んだ。

　全道共通主題は「音楽のよさを分かち合い　確かな力を育む音楽教育」。大会主題は「音楽と豊かに関わる力を育み、学びのつながり・広がりを実感できる音楽教育の創造～音楽で　つながる心　つなげる学び　広がる世界」と設定した。

　十勝音楽教育研究会、帯広市教育研究部会音楽部会、十勝管内高校教育研究会音楽分科会の３団体が大会に向け、共通の研究主題のもと２年度から研究を推進。①音楽と主体的に関わる力を育成する指導計画の工夫②協働的に学び、音楽の学びを深める学習活動の工夫③一人ひとりの学習状況を見取り、指導に生かす評価の工夫④９年間で深め広げる“音楽を愛好する心情”の育成―の４点を柱としている。

　３年度には領域・分野ごとに歌唱班、器楽班、音楽づくり・創作班、鑑賞班の４班で各校種の教員が協力しながら授業研究を実施した。

　大会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のためハイブリット形式で開催。授業実践は、事前収録した動画に授業のポイントや児童生徒の感想等を編集で書き込み、特設サイトで配信した。

　開会に当たり、大会長の足立会長は「音楽的な見方・考え方を働かせ、社会や生活の中の音や音楽、音楽文化と豊かに関わる資質・能力を育成するための主体的・対話的で深い学びの実践を共有できたら」と期待を寄せた。

　上坂寛運営委員長は、コロナ禍の中で進めてきた研究を振り返り、「学校における音楽教育の果たす役割は大きい」と再認識。大会主題に触れ、「音楽で“つながる心”“つなげる学び”“広がる世界”をイメージできる新しい音楽教育の構築につながれば」と話した。

　このあと、研究発表および研究協議を実施。全体講評は文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の志民一成氏が「生活や社会の中の音や音楽と豊かに関わる資質・能力の育成」と題し、新学習指導要領の理念や目的に沿った音楽科における主体的・対話的で深い学びの在り方などに関して解説した。

(関係団体 2022-11-28付)