自分たちの「カノン」を　音更小６年　器楽を公開　考え伝え合い演奏を改良

（関係団体 2022-11-28付）

　授業実践において、器楽班は小学校６年生、鑑賞班は中学校２年生の授業を、高校は１年生を対象に鑑賞の授業を展開した。

　うち器楽班は音更町立音更小学校の森圭介教諭による「音楽の興味を広げる器楽の学習活動～題材“カノン”の授業実践を通して」（６年３組３２人）を公開した。

　前時までに、複数の同じ旋律が一定間隔で始まり追いかけるように進む「カノン」の曲想や、意図に合った表現をするためのリコーダーの演奏技能を学習。映像資料を活用して視覚的に音楽をイメージしやすくしたり、毎時の児童による感想を導入時に紹介したりする工夫を取り入れた。

　５時間扱いの最終時となる本時は「和音進行と複数の旋律の重なりの美しさ等の学びを生かし、身近な音楽に興味を持ち、音楽活動を楽しみながら主体的・協働的に器楽の学習活動に取り組む」がねらい。

　森教諭はカノン進行の曲をピアノで演奏し、「カノン」との共通点を想起させた。児童たちはリコーダーで「カノン」と、Ｊポップ６曲の一部を切り取った楽譜「名曲ワンフレーズ」を演奏し、複数の旋律が重なり合う良さを発見。「オリジナルのカノンをつくって演奏しよう」を課題に、２班に分かれて活動した。

　各班は話し合いの中で「名曲ワンフレーズ」から３曲を選び、４小節ずらしながら演奏することでオリジナルのカノンをつくりあげた。

　児童たちは練習をするごとに精度を上げ「もう少し丁寧に」「２分音符をなめらかに」「自信を持って演奏してほしい」など、意見を出し合いながら合奏練習に励んだ。

　全体交流では各班が演奏を披露。「２番と３番の和音が合わさり、きれいだった」「音が滑らかでつながりができていた」など、互いに良いと思った点や気付いたことを伝え合い、身近な音楽から「カノン」をつくり出せることを学んだ。

(関係団体 2022-11-28付)